台湾では4月2日から5日かけて、「兒童節(子供の日)」と、「清明節」の連休でした。
この「清明節」は日本でいうお盆のようなもので、親族が集まり、先祖の墓を掃除し、線香をあげてお参りをする、中華系の人々の重要な年間行事の一つです。
そのため、この4月の連休には多くの人が故郷に帰るのですが、その連休初日の4月2日台湾時間午前9時28分、台湾の東部・花蓮県で在来線・台湾鉄道の8両編成の特急列車「太魯閣(タロコ)」号が、トンネルに差し掛かった際、何らかの原因で線路に滑り落ちた工事用車両と衝突し、脱線するという大事故が発生しました。
このニュースは日本でも大きく報じられ、皆さんもご存知かと思います。
この事故によって4月6日現在、50名が死亡、200人以上が負傷。現在も事故現場の確認と調査、車両の撤去作業などが夜を徹して行われています。
この事故が発生してから、多くの人も支援の手を差し伸べています。
連休休暇を利用して、以前住んでいたことのある花蓮に遊びに来ていたソーシャルワーカーの女性が、自ら負傷者のケアなどのサポートを志願して参加したり、フードデリバリーサービス「foodpanda」の花蓮の配達員たちが、自らチームを組んで、水や食べ物などを買い現場に届けたりと、現場に駆け付けた人たちもいれば、花蓮の多くのホテルでは救援スタッフや死傷者の家族に無料で宿を提供したりもしています。
また多くの企業や学者、有名人などが、事故に遭われた人や家族を支援するための寄付を行っています。
大手建設会社遠雄グループでは救援物資や被災者家族のために1000万台湾元(日本円でおよそ3,900万円)を寄付することを発表したほか、ショッピングセンター大手「微風(ブリーズ)グループ」も500万元(およそ1,900万円)の寄付を発表。
企業の他にも、台湾の有名インフルエンサーで格闘家の「館長」こと陳之漢氏が250万元(およそ1,000万円)を寄付するとし、政府機関と連絡を取り合っていると発表しました。
これらを受け、日本でいう厚生労働省に類似する衛生福利部は4月3日に、寄付の受付先を発表。各界からの寄付を4月30日まで受け付けるとしました。
現在、台湾内では、ATM(自動預払機)やネットバンク、郵便局、金融機関の窓口からの振り込み、または台湾の4大コンビニエンスストアの機械(セブンイレブンだと「ibon」、ファミリーマートだと「ファミポート」、ハイライフは「Life-ET」、OKマートは「OK-go」といった多機能端末)を利用して寄付をすることができます。
しかもこのような情報が衛生福利部のオフィシャルLINEによって広く告知されています。
なお、衛生福利部は昨日(4/5)、寄付の受付を開設してから2日間で既に6000万台湾元(およそ2億円)を超えていると発表。
また、総統府の張惇涵・報道官は、蔡英文・総統や賴清德・副総統、蘇貞昌・行政院長の3名が個人名義でそれぞれ1か月分の所得を衛生福利部の募金に寄付すると発表しています。
台湾の寄付金といえば、東日本大震災の際に日本円にして200億円以上もの義援金が寄せられたのが記憶に新しいと思いますが、実はこの時だけでなく、台湾では2008年に中国四川で大地震が発生した際や、2015年にネパールで大地震が発生した際、また国内でも2014年に台湾南部の都市・高雄市で起こった大規模ガス爆発事故の時など、多くの寄付金が集まりました。
なぜ台湾の人たちはこれほどに寄付をするのか、その理由は様々ですが、ベースには、仏教の教えの“善い行いをすればよい報いがある”という考えが社会に浸透しているからではないかとも言われています。
一方で、用途の不透明さを指摘する声や“寄付”で自己主張を表現する手段としているという声も上がります。でもそれは寄付しっぱなしではなくちゃんと見ているということでもありますし、なにより困っている人に躊躇なくすっと手を差し伸べられる人が多いのは素晴らしい面なのではないでしょうか。
なお、今回の花蓮の列車事故に対する義援金は、海外からも寄付が可能です。東京と大阪にも支店がある「兆豐國際商業銀行」で受け付けています。
振込番号007-09-11868-0
「兆豐國際商業銀行国外部」、宛名は「衛生福利部賑災専戸」宛
BANK NAME : MEGA INTERNATIONAL COMMERCIAL BANK CO., LTD.
(BANK ADDRESS : NO.100, CHI-LIN RD. TAIPEI CITY, TAIWAN)
ACCOUNT NUMBER : 007-09-11868-0
SWIFT CODE:ICBCTWTP007
BENEFICIARY’S NAME:MINISTRY OF HEALTH AND WELFARE DONATION A/C
なお、手数料がかかる場合もあります。
詳しくは、中国語ですが衛生福利部のオフィシャルサイトに記載されていますので参考にしてください。衛生福利部のホームページアドレスは、https://www.mohw.gov.tw/mp-1.html です。
Rti 台湾国際放送
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