①「世界で24位」
今月初めに発表された2025年度「報道の自由度ランキング」において、調査対象となった世界180カ国・地域における台湾の順位。
毎年発表されており今年で23年目となるこの調査において、台湾の順位は昨年から三つアップし、アジアの国・地域の中で最も高い順位に。
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この「報道の自由度ランキング」の発表元は、言論・報道の自由を守るため国際的に活動するジャーナリストによって組織された団体であり非政府組織(NGO)の「国境なき記者団」です。同組織によると、「報道の自由とはいわば、すべてのジャーナリストが、政治的、経済的、法的、社会的干渉を受けず、どれだけ安全かつ公共の利益のため公平に取材できるか」と定義しています。
ランクの付け方として、各国のメディアやそこで働く人を取り巻く環境について五つの基準に基づいています。その五つの基準について、一つ目が『安全性』つまり、ジャーナリストの身体的・精神的安全、オンライン上での嫌がらせなどを評価。
二つ目が『社会文化的状況』つまり、ジャーナリストに対する社会的な態度、センシティブなテーマに関する報道の自由度などを評価。
三つ目が『法的枠組み』つまり、ジャーナリストやメディアが検閲や司法制裁を受けることなく自由に活動できるかや、情報へのアクセスや情報源の保護に関する法的保障などを評価。
四つ目が『政治的背景』つまり、政治に関する報道の多様性、公益のために政治家や政府の責任を追及するメディアの役割などを評価。
最後の五つ目が『経済的状況』つまり、メディアの経済的独立性、政府や企業からの圧力の有無などを評価する、といった基準で、これらを総合的に評価しているのです。
結果として他に、日本は昨年から四つ順位を上げ66位に。これは先進7カ国(G7)の中で最下位なのですが、2017年から毎年この状況が続いています。また、中国は昨年より六つ順位を下げ178位となり、ワースト3位に。香港は昨年より五つ順位を下げて140位に。ワースト2位は北朝鮮で、最下位は東アフリカの国・エリトリアでした。エリトリアはあまり聞き馴染みのない国ですが、30年にもわたる隣国エチオピアとの独立紛争の末、1993年に独立した、アフリカ大陸でもっとも若い国の一つです。エリトリアは日本とは外交関係があるため現地に日本の大使館がありますが、中華民国台湾との間には正式な外交関係はないため、現在、双方に大使館の機能を有する代表機関は設置されていません。
話を今年の「報道の自由度ランキング」に戻しまして、もっとも評価が高かった1位の国は北ヨーロッパのノルウェーで、その後にヨーロッパ北東部・エストニア、ヨーロッパ北西部・オランダ、北ヨーロッパ・スウェーデンが続きました。
台湾の24位という結果について国境なき記者団はこのように指摘しています。政治的側面として、台湾は民主的で自由な体制を有し、概ね「メディアの自由」という原則を遵守しているが、深刻な政治的二極化や利益追求の傾向に直面しているなどのため、国民が客観的な情報へアクセスできていない可能性がある。また、安全面においては、台湾は報道により攻撃される記者が依然として存在し、また、政治家がメディアを公然と中傷することもあるとしています。加えて、台湾のメディアの弱点として、中国政府からの偽情報の攻撃にさらされやすいことを挙げました。
ちなみに、イギリスの名門大学、オックスフォード大学にあるロイター・ジャーナリズム研究所が2024年に行った調査によれば、台湾におけるメディアへの信頼度は民主国家の中で最下位レベルであり、アジア太平洋地域ではワースト2位に位置しているということです。
とはいえ報道の自由度はアジアで一位ということで、今後も民主的で自由な台湾が続くことを願います。
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②「時速160km」
交通部(日本の国土交通省に類似)がかつて掲げていた「台湾の在来線・台湾鉄道が台湾東部を走る際の運行時間を短縮することで台湾本島を6時間で1周できるようにする計画(東部鉄道高速化計画)」について、当初の目標として設定された鉄道の時速。
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そう、当初の目標であり、このスピードでの走行はすでに不可能だとの結果が交通部により先日発表されました。その理由として、交通部の陳世凱・部長(交通相)によれば、2020年9月から23年5月まで行われた実現の可能性を調べる調査の中で、技術的には可能であると判明したものの、経済効果や財政面、安全性の観点などを総合的に考慮した結果、実現可能性が認められなかったと説明しています。また、台湾鉄道の信号システムの更新や踏切立体化といった補完工事も関係してくるため、推進にはより慎重な検討が必要だということです。
この計画が実現可能、つまり時速160kmでの走行ができれば、北部・台北、南部・高雄、南東部・台東、東部・花蓮間の鉄道移動時間がそれぞれ90分以内に短縮されるほか、さらに、西部にある台湾の新幹線こと台湾高速鉄道の整備を加えることで、6時間以内で本島を一周できるようになります。
交通部は今後の方針として、単に運転速度の向上を追求するのではなく、既存の鉄道路線へのインフラ整備強化に重点を置くとしています。
ちなみに、台湾には、2007年に開業し、島の南北を結ぶ新幹線、台湾高速鉄道もありますが、こちらの速度はどれくらいかご存知でしょうか?
台北から高雄までは約350km離れており、日本でいう東京〜名古屋間の距離があります。これまでは在来線だと最短でも約3時間30分かかっていたのですが、台湾高速鉄道だと半分以下の最速96分という速さに。その最高速度は時速300キロです。使用されている車両は日本の700系新幹線を台湾仕様に改良した「700T型」と呼ばれています。
実は、すでに交通部は、北東部・宜蘭から、高雄より更に南に位置する屏東までの延伸計画について検討を進めています。まだ検討中の段階ではありますが、もし実現すれば、台湾旅行が格段に便利になること間違いないですね。
Rti 台湾国際放送
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