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きょうのキーワード(金曜日) - 2025-02-21-「行動書庫」

  • 21 February, 2025
きょうのキーワード(金曜日)
台湾・澎湖県の移動図書館が2月7日、初めて刑務所で開館した。(写真:CNA)

今日のキーワード:「行動書庫」

意味:「移動式図書館」

こう聞くと私は、先月10日に、RtiのFMインターネット放送「金曜日のこんにちは、台湾」でご紹介した「海の上の移動式図書館」、「ドゥロス・ホープ号(望僕號、DOULOS HOPE)」を思い浮かべました。船全体が大きな図書館となっており、世界各地の港に停泊しながら、訪れた人々に様々な書籍を提供する船舶の事なのですが、今回の「移動式図書館」「行動書庫」は海の上ではなく、陸上、更に、台湾の離島・澎湖にある刑務所にて開館することとなったのです。刑務所で移動式図書館が提供されるのは、台湾ではこれが初めてで、今月7日から、奇数週の金曜日に開館予定です。

澎湖といえば、台湾南部の嘉義県の沖合にある島で、嘉義県からは船でおよそ80分、北部・台北市の松山空港からなら飛行機でおよそ50分でアクセスでき、他の離島と比べて比較的台湾本島に近いです。島内には唯一の刑務所「澎湖監獄」があります。受刑者の多くは薬物に関する罪で服役しており、昨年1年間ではおよそ1000人が服役していました。

ではなぜ、台湾初の「行動書庫」と呼ばれる移動式図書館が「澎湖監獄」で開館したのか?実は、澎湖の文化局主催で2018年からすでに島内の住民のために各地区を巡回しており、その車両を刑務所内に提供する事となったのです。これは、受刑者に「人生の方向性を本を通じて考えてほしい」という、澎湖監獄の刑務所長に当たる曽至勲・典獄長の思いから実現した取り組みです。これにより、早期の社会復帰につなげられる事が期待されています。曽・典獄長によると、同刑務所では、受刑者に対し頻繁に本を読むよう奨励していましたが、資源不足に直面していたそう。そこで、島内の文化局と手を組み、互いに協力覚書に調印することに成功した上で、今回の取り組みが実現しました。

初日には開館セレモニーが執り行われ、その際、曽・典獄長が、かつて、日本の法務省にあたる法務部の鄭銘謙・部長が就任の際に、「豊かで良識ある司法が構築されるよう努めていく」と宣言したことに触れ、今回のような人道的なサービスを提供する事で受刑者が自分自身を豊かにする手助けとなればと述べました。また、文化局の陳鈺雲・局長は、現在、受刑者200人が利用に必要な書類を申請していると明かし、今後はより多くの申請があることを期待すると述べました。

移動式図書館の車両には1500冊以上の本が積まれ、一度に最大180日間借りられます。また、定期的に本に関するイベントも行っていく予定だと文化局は明かしています。

*私からの一言

私は先日、台北市内で開催された「台北国際ブックフェア」という、世界中から集まった出版社が一堂に集まり様々な書籍を販売するイベントに参加したのですが、興味深い内容が書かれた本が沢山あり、書籍の魅力を再発見しました。

本は自分の知らない世界を教えてくれる素敵な存在です。

今回の取り組みが、受刑者たちの教養や人格を高めるきっかけとなり、再犯率低下に向けたプラスの効果が生まれる事を願います。

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