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きょうのキーワード(金曜日) - 2023-01-20_島・電生活特展

  • 20 January, 2023

きょうのキーワードは「島・電生活特展」です。

これは台湾電力と国立台湾博物館の共催による、台湾の電力の歴史を紹介する展示会です。2022年12月5日から国立台湾博物館、南門園区で開催されています。

展示を手掛けた一人の歴史研究家・陳力航氏にお話をうかがえましたので、ご紹介します。

 

この展覧会は歴史的観点から、「電気は台湾にどのように伝えられたか」、「電気の供給と需要」、「生活と電気」、「発電コスト」の4 つのテーマから展開されています。

1つめの「電気は台湾にどのように伝えられたか」について、当時台湾を統治していた清朝により巡撫(じゅんぶ)として派遣され、近代化を推し進めた劉銘伝による台湾での電灯の紹介からさかのぼり、つづいて、日本統治時代における電力の歴史について展示されています。

2つめの「電気の供給と需要」については、水力、火力、風力、太陽光などの台湾における電力の供給方法を、3つめの「生活と電気」では、電気とビジネスの関係、電化製品、ナイトライフ、娯楽との関係が語られています。

4つめの「発電コスト」では、電気を使用することでの環境への影響などが紹介されています。

 

この展覧会、特徴として、参観の最初にコーナーに、二つの絵画が飾られています。

ひとつは台湾近代美術を語るのに欠かせない、日本統治時代に活躍していた洋画家、陳澄波の「水源地附近」です。もうひとつは、長野県出身の画家で台湾美術展の審査員として1931年に台湾に渡った小澤秋成の「台湾風景」です。

この二つの絵画の中には、当時、現代的な新しいものの象徴として電線や電柱などが描かれており、電気がどのように台湾社会に根付き、また生活、そして文化にかかわっていったかを改めて考えてほしいと、切り口として最初に展示しているとのことです。


今回の展示には、歴史史料、写真、映像、音声、日記、地図、新聞が使われており、例えば、日本留学経験のある医師、呉新栄の日記を使用し、日本統治時代に扇風機を使用した経験を紹介しています。

実際に使われていた昔のラジオ、テレビ、扇風機なども展示され、懐かしいレトロな雰囲気があります。

また、台湾の電力会社、台湾電力の検針員、整備員を務めた人のインタビュー動画や、手回し発電機を体験できるコーナーもあるとのことです。

 

台湾を代表する景勝地、中部・南投県にある台湾最大の湖、日月潭、ご存知の方多いかと思いますが、こちらは、現在、大観発電所がありますが、これはもともとは1931年に完成した日月潭第一発電所です。当時、10万キロワットの発電量を誇る東洋一の水力発電所として台湾全島に電力を供給し続けました。

現在の日月潭の姿は、自然が作り出した景観であると同時に、植民地統治の過程で人為的に作られた景観でもあるのです。

この日月潭水力電気工事計画図、そして日月潭発電場関連施設分布図がこのたび、この展示にて初公開となりました。

 

台湾と電気の歴史と一言でいっても大変奥が深いです。

陳氏によりますと、展覧によって、電気と人の関係、そしてその歴史を知ってほしいとしています。

 

2022年12月5日からはじまったこの展示会、開催期間は、2024年4月7日まで。入場料は20台湾元、日本円でおよそ85円です。もし台湾に来られた際はぜひ訪れてみてください。

 

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