今日ご紹介するキーワードは「吉力吉撈・鞏冠(Giljegiljaw Kungkuan)」。
これは、先日、日本で話題となった台湾のある野球選手の名前です。
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今日(11/21)から野球の国際大会「WBSCプレミア12」スーパーラウンドが始まりました!今回は、侍ジャパンと共に台湾もスーパーラウンドへの進出を決め、台湾では普段野球を見ていないという人も含め盛り上がっていますが、日本も、そして皆さんも、今、盛り上がっているところかもしれませんね。
さて、そんな「WBSCプレミア12」では数々の注目選手が登場していますが、中でも先日、突如として日本で話題となったのが、今日のキーワード「吉力吉撈・鞏冠(Giljegiljaw Kungkuan)」選手。
そう、第1ラウンドB組第3戦、日本対台湾の試合で、6回、代打で登場した際、日本の中継で紹介された「キチリキキチロウ・キョウカン」と言う名前があまりにインパクトがあり、話題となった選手です。
ネットでは、「早口言葉みたいだ」とか「どこまでが苗字?」などといったコメントや、そのパワフルさも相まって「強そう!」、「北斗の拳に出てきそうな名前だ!」などSNS上ではたくさんのコメンで盛り上がりました。
そして、それが今度は台湾華語に訳されて台湾でも話題となっています。
一体どのような選手なのかというと、インパクトがあるのは名前だけでないんですよ!アメリカ・マイナーリークでもプレーした経験を持ち、現在は味全ドラゴンズに所属するキャッチャーで、豪快な打撃でホームランを量産!2022年、2023年と二年連続で本塁打王に輝いている選手なんです。
そして、そのお名前なんですが、Rtiのスポーツ担当、トーマス駒田さんに聞いて確認したところ、アルファベットの表記は「Giljegiljaw Kungkuan」で、発音は「ギリギラウ・コンクアン」が近いようです。
彼は台湾原住民族の一つパイワン族の出身で、アメリカ・マイナーリーグ時代、最初に原住民族名を名乗り、台湾プロ野球でも初めて登録名に原住民族名を名乗った選手なんだそうです。
パイワン族は元々文字を持たず、近代になってローマ字表記されるようになったんですが、それに漢字をあてていることから、これを音声として日本語として紹介する際、元々のパイワン語の音を重視した発音の「ギリュギリャウ・クンクアン」と、当て字した漢字のピンインの「ジリジラオ・ゴングァン」の二通りのカタカナ表現が出てきてしまいました。これは、中国語・台湾華語には“gi”の音表記ができないことから近い音の「吉(ji2)」があてられたんだそうです。この時点で少し元の発音からズレてしまっていますが、それを更に日本語のカタカナに直そうとしたことからもっとズレが生じてしまっているようです。
更には、今回は当て字した漢字を“日本語読み”したため、3つ目の読み方、「キチリキキチロウ・キョウカン」という名前になったのでした。
もはや完全に違う名前になってしまっていますが…この日本での盛り上がりに味全ドラゴンズのオフィシャルサイトも早速、彼のプロフィールの“あだ名”の欄に「キチリキキチロウ・キョウカン」を追加しています。
なお、吉力吉撈(Giljegiljaw/ギリギラウ)が名前で、鞏冠(Kungkuan/・コンクアン)が家屋名だそうで、元々書いてあったあだ名は“Gilly”や“撈哥(lao1ge1)”、またご本人はインタビューで、略するなら「ギラウ」かなと答えていますが、これは親しい友人や家族の間で使われるそうで、台湾のメディアでは「吉力吉撈(Giljegiljaw/ギリギラウ)選手」と呼んでいます。
日本人には複雑に聞こえる名前ですが、これをきっかけにきっと多くの人が彼の事を覚えたと思います。この後、侍ジャパンを脅かす存在かもしれない彼の活躍にもぜひ注目してくださいね!
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
