今日ご紹介するキーワードは「投影式紅綠燈」。
これは、「投影式の信号」という意味です。
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台湾の信号といえば、「小綠人」という名前で親しまれている“緑の小人”が有名です。歩行者信号が青になるとこの「小綠人」が歩き出し、間もなく赤に変わるというときになると小走りになるのが特徴です。その動くアニメーションタイプの歩行者信号は、今では海外でも見かけますが、実は最初に作ったのは台湾だと言われているんですよ。
また、台湾の信号では、歩行者信号は赤に変わるまでの残り時間が表示される“タイミング機能”もついています。
更に2018年からは、高齢者の視力の低下により、歩行者信号の認知度が低下する可能性がある事、特に距離の長い横断歩道で歩行者信号を識別しやすくする必要があることを考慮し、歩行者信号の「小綠人」や残り時間が表示されるライトの部分のサイズを従来の20センチ×20センチから、30センチ×30センチに拡大。まずは病院の近くや、高齢者が集まる場所の近くから徐々に取り換えをはじめました。
このように見やすく、わかりやすく、かつ遊び心も組み込んで信号への注意をむけさせるという取り組みを行っている台湾の信号ですが、また新たな取り組みを始めました。
台湾中部・台中市の北区の商店街口の交差点に、今日のキーワード「投影式紅綠燈(投影式の信号)」が設置され、試験運用を行っています。
これは、歩道から横断歩道に踏み出すところ。つまり歩道と車道の間の地面に、歩行者信号と同期して、青信号の時は青い光の線を、赤信号の時には赤い光の線を投影するというもの。
これによって、信号が変わるのを待っている間、スマートフォンを触っていて頭を下げている、中国語・台湾華語で「低頭族」と呼ばれる人たちに信号が変わったことに注意を向けさせるのと同時に、交差点を通過する車両にも横断歩道がここにありますよということを発見させることができ、交通の安全性を高めるというものです。
今では多くの人が生活に欠かせなくなっているスマートフォンですが、歩行中にもスマホを利用して注意が散漫になっている人が多くなり、時には信号を確認せず横断歩道へ踏み出そうとする人などもいて、歩きスマホは安全上の大きな問題となっています。本来、歩きスマホを止めるように周知するのが大切ですが、現実問題として、スマホに集中する人は絶えないことから、様々な国で、うつむいていても目に入りやすい歩行者信号が考えられています。
そこで実は、台中市では018年に、歩道から横断歩道の両端、最初のゼブラの線の手前に、歩行者信号と連動して青や赤に光る埋め込み式の発光灯を設置して試験運用していたんです。
ところが、地面に設置された発光灯は大型車両の圧力や、道路工事などの要因によって破損しやすかったため、よりよい方法はないかと研究開発を行い、今回の“投影する”というスタイルに切り替えられたということです。
この“投影するタイプ”のものは、機材も信号の柱に取り付けるので場所を取らず、取り付けに大規模な工事も必要なく、メンテナンスもしやすいことが利点だとしています。
この“投影式の歩行者信号”は台中市内の一部で試験設置が始まって既に8か月近くが経過していますが、台中市民の反応はどうかと言うと…
一部ネットユーザーからは、「ゼブラの横断歩道を渡る前に赤や緑の光をくぐっている様子はまるで“バーコードを読み取っている”ようだ」なんて笑いを誘うようなコメントはあるものの、安全面を考慮した取り組みとしてはなかなか好評の様で、台中市交通局は今後の評価を経て他の適切な場所に拡大して設置している予定だと説明しています。
ただ、この“投影式信号機”が効果的に交通安全を向上させることができるかどうか、あるいは通行人の注意を高めることができるのかどうか、長期的な効果はまだ発表されていないということなので、この結果次第ではありますが、もしかしたら将来、“投影式の信号”が当たり前になるかもしれませんね。
でも重要なのは、歩きスマホをせず、交差点では特に注意すること。“投影式の信号”のあるなしに関わらず、交差点は気を付けて渡りましょうね。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 

