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きょうのキーワード(木曜日) - 2024-02-22_穿山甲

  • 22 February, 2024
きょうのキーワード(木曜日)
センザンコウ(写真:台北市立動物園提供)

今日ご紹介するキーワードは「穿山甲」。

これは、「センザンコウ」という動物のことです。

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皆さんは、「センザンコウ」という動物のこと知っていますか?

30センチから85センチくらいの大きさで、全身を鎧のような鱗で覆われている珍しい哺乳動物です。主食はアリで、丸まって外敵から身を護ります。

日本ではあまり馴染みのない動物ですが、これだけ聞くと“アルマジロ”と似ていますよね。でもまったく別の生き物で、アルマジロは中南米を主に分布していますが、「センザンコウ」は、東南アジアから東アジアにかけて4種、アフリカに4種の合計8種が知られているそうです。

そして、アルマジロの甲羅は身を守ることのみに特化している一方で、「センザンコウ」の甲羅は防御だけでなく攻撃にも使える先のとがった鱗なんです。

そんな「センザンコウ」は古くから、肉は食用に、皮は革製品に、そして鎧のような鱗は中華圏では伝統薬の原料として利用されてきましたが、2000年以降、特にアジアの経済成長に伴って需要が増大し、密猟や密輸が激化。実は現在、「世界で一番密猟されている」とも言われていて、8種全てが絶滅の危機にあるんだそうです。

そこで、このセンザンコウの危機について広く伝え、保全対策を進めるため、2011年に毎年2月の第3土曜日を「世界センザンコウの日」にすると制定し、“センザンコウの保護を訴える日”とされました。

今年(2024年)は2月17日だったんですが、この日、台湾北部・台北市の台北市立動物園でも「絶滅の危機を覆そう」運動が行われました。

というのも実は、台湾はセンザンコウの生息地であり、更には台北市立動物園は世界で初めてセンザンコウの繁殖と飼育に成功しているんです。

台北市立動物園の諶亦聰・園長によると、台北市立動物園は、20数年に渡り、マンパワーと心血を注いでセンザンコウの専門的な飼育・繁殖経験や繁殖技術を蓄積してきており、台北市立動物園が行っている、センザンコウが怪我を負った際の救助や飼育下繁殖などの保護活動は国際社会から認められており、センザンコウ保護に関心を持つ団体にとって、とても必要な相談先となっているそうです。

台湾動物エリアの羅諠憶・エリア長は、台北市立動物園では30年前から徐々にセンザンコウの飼育経験を蓄積してきたと振り返り、台北市立動物園で誕生した同園初のミミセンザンコウの「穿胖」は、2021年に亡くなるまで、世界最高齢のセンザンコウの記録を樹立した。「穿胖」の生活の記録は、台湾のセンザンコウの保護と飼育に非常に大きく貢献しており、また園は野生のセンザンコウの研究者と共に協力して、更に詳しく学んでいると説明しました。

その一つとして、今年の「世界センザンコウの日」には、センザンコウの飼育員、獣医、専門家や学者らと市民が座談会を行った他、台湾内外のセンザンコウ保護の専門家らがデジタル遠隔交流を通じて、プラハ、ライプツィヒ、ウィーンに生息するセンザンコウの生態を台北市立動物園と共有しました。

そして、今年(2024年)の下半期にはセンザンコウの個体がヨーロッパの都市に送られ、交流が行われる予定なんだそうですよ。

かつては台湾でも密猟が問題となっていましたが、およそ50年にわたる取り締まりの強化や保全活動といった努力の結果、近年は台湾は“野生の生息個体数としては世界最高の密度である可能性がある”とも言われています。

昨年末にはセンザンコウが民家に迷い込んだなんてニュースがありました。

もしかしたら台湾に来たら絶滅が危惧されているセンザンコウと偶然出くわすことがあるかもしれませんよ。

でも、センザンコウは保護の対象のため捕まえることは禁止されていますので、もし見つけた場合は地域の農業処などに連絡するようにしてくださいね。

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