今日ご紹介するキーワードは「綠色乖乖」。
これは台湾の有名な「乖乖」というスナック菓子の事です。
台湾を訪れたことがある方は、きっと見かけたことがあるのではないでしょうか。パッケージに、大きな青い帽子に黄色の蝶ネクタイ、白い手袋をしていて、2本の大きな前歯が見える笑顔が特徴の男の子のキャラクターが描かれた、サクッとした軽い食感のスナック菓子で、コンビニやスーパーなどで販売している台湾の人たちにはお馴染みのお菓子です。
種類は、緑の袋の「奶油椰子(ココナッツバター)」味、黄色の袋の「五香粉(様々なスパイスのミックス)」味、赤い袋の「濃巧克力(濃厚チョコレート)」味の3種類あるんですが、そのうちの「綠色乖乖(緑色の乖乖)」が今日のキーワード。
実は台湾では、機械の傍によくこの「綠色乖乖(緑色の乖乖)」が置いてあるんです。なぜかというと、このスナック菓子の名前の「乖乖」は台湾華語で「いい子、いい子」という意味。そして緑は交通信号機では「通行可能」ですよね。機械でも緑のランプは「正常動作」、「ON」を象徴していることから、「綠色乖乖(緑色の乖乖)」は「機械がいい子に、故障することなく、ちゃんと動きますように」という意味から、おまじないとして機械の傍に置いているんです。
このおまじないは台湾の人たちの間に広く浸透していて、機械を扱う工場だったり会社のサーバーだけでなく、行政機関でもパソコンの上に置いてあったりします。なおRTIでも機械の傍に「綠色乖乖(緑色の乖乖)」が置いてあるのを見たことがあります。
またこのおまじないのために置く「乖乖」の効果は賞味期限内と信じられているので、定期的に新しい「乖乖」に替える必要があります。そのため大体ちょうど今頃、「中元節」と旧暦のお正月の年2回、お供え物として準備して、拜拜(お祈り)のあと新しいものに入れ替えるところが多いようです。
ちなみにおまじないとして置いてあるものを勝手に食べたり、勝手にどかしたりしたところ、急に機械のエラーが起こった!という事例もたくさん紹介されています。
先日もある工場で、ドイツから顧客が工場見学に来るためお菓子が置いてあるのはちょっと恥ずかしいと、置いてあった「綠色乖乖(緑色の乖乖)」を一時的にしまったところ、なんと工場見学の当日コンプレッサーが故障してしまった!という話がネットに上がっていました。
このほかにも過去には、とある銀行のATMがよく故障することから修理スタッフが機械の中に「綠色乖乖(緑色の乖乖)」を2袋置いたところ効果があった!という話や、昔、桃園国際空港の移民署のシステムが36時間にわたってダウンしてしまったことがあったんですが、ちょうどその前にコンピューター保守を担当する外注業者がコンピューター室にあった「綠色乖乖(緑色の乖乖)」を食べたという噂があり、それが原因だと話題になったこともありました。
これらはたまたまタイミングが重なっただけなのかもしれませんが、このように「綠色乖乖(緑色の乖乖)」信仰は化学や論理を越えて一種の台湾の伝統文化となっています。
もちろん勝手に食べるなんてダメですが、では任期を終えた「乖乖」はその後どうするのでしょうか。
実は「食べてはいけない」と言われてきましたが、最近では食べ物を無駄にしてはいけないと食べる場合も多いんだそうですよ。
ちなみに黄色や赤色は“エラー”を意味するため、おまじないに使われるのは「綠色乖乖(緑色の乖乖)」なんですが、まれに検査や審査業務を担当する部署では、「スルリと通過させるのではなく適切なチェックを行う義務を示す」ためにあえて“黄色の” 「乖乖」を置いているところもあったりするそうです。
台湾を訪れたら街中、特にパソコンや機械があるところをよ~く観察してみてください。
こんなところにも!?というような意外なところにも結構「綠色乖乖(緑色の乖乖)」が置いてありますよ。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
