今日ご紹介するキーワードは「五百萬(wu3bai3wan4)」。
そう、「五百万」です。これは何のことでしょうか?何かの金額でしょうか?
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最近のお天気を見ていると、台湾は明確な宣言はありませんが、どうやら梅雨が明けたようです。でも夏は気温がぐっと上がるため、昼過ぎにスコールのような雨が降ることが多く、この後も傘が手放せません。
ところで、雨が降ってくると、街のあちらこちらで“傘の花”が開きますが、先日、台湾のネットで、「日本人は透明な傘を好むようだ。8割以上の人が白い透明の傘をさしていて、他の色の人は少なく、他の色も黒や無地がほとんどで、台湾の路上で見かけるようなカラフルな傘の風景とは対照的だ」と話題となっていました。
確かに台湾でもコンビニで白や透明のビニール傘を売っていますが、使っている人は少なく、みんないろんな色の傘をさしています。
そんな雨傘、色だけでなく、ビニール傘、折りたたみ傘、ストレート傘、ワンプッシュで開閉ができる傘…と、いろんな種類がありますが、皆さんは何派ですか?
私は晴雨兼用のワンプッシュ式の折り畳み傘を使っていますが、先日、RTIのロビーでよくゴルフ場でキャディさんが持っているような、すごく大きな傘を見つけて、ちょうど一緒にいた王さんと「誰のでしょうね?」と話していたところ、王さんが突然、警備員さんに「這支是500萬嗎?(これは500万?)」と聞いていて、「え?!この傘、そんなに高いの?そんなわけないよね…」と思って尋ねたところ、これは、1本500万元する高級な傘…というわけではなく、大きなサイズの傘のことを「五百萬」と言ったりするんだそうです。
今の若い人たちは知らないかもしれませんが、台湾の特に50代以上の人たちには通じるそうですよ。
でも、なぜ大きな傘のことを「五百萬」と呼ぶのかというと、あるCMによる影響なんだそうです。
1970年代、当時、台湾社会の概念として、保険の営業は縁起でもないようなもので、生命保険業界に対するイメージはネガティブなものでした。
そんな時代に、保険事業を軌道に乗せようと奮闘していた「新光人壽」という保険会社が、当時、人気だったバラエティ番組の司会者2人を起用して、保険に対するイメージを変えようと考えたんです。
そして1980年に放送されたCMが、その人気司会者2人と子供で“家族”という設定で、一家4人が大雨に見舞われたとき、10万元と書かれたとっても小さな傘をさすも傘が小さすぎて雨を防ぎきれず、続いて30万元と書かれたもう少し大きな傘をさすも、それでもまだ雨を防ぎきれず、最後に500万元と書かれた特大の傘をさすと、一家4人みんな雨に濡れることなく“500万の大きな傘で安心!”という内容。
すると、このCMが大当たり!
司会者2人のその明るく楽観的なイメージと、傘の大きさで保険額を例えたわかりやすさからたちまち視聴者の人気を集め、そのCMの特大の傘は「五百萬(500万)」と呼ばれるようになったんだそうです。
なので、そのCMを知っている世代は今でも特大の雨傘といえば「五百萬」と呼ぶそうです。
もし、年配の方と傘の話題をする機会があれば「これって“五百萬”でしょ?」と言ってみてください。きっと「何で知ってるんだ?」と盛り上がると思いますよ。
ちなみに、このCMが人気となったことから、保険会社の「新光人壽」は、いまでも雨傘をコーポレート・アイデンティティとして使用しています。
Rti 台湾国際放送
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