今日ご紹介するキーワードは「海底星空」。
台湾南部・屏東県の墾丁(ケンティン)國家公園─。
台湾最南端の恆春半島の南部に位置し、陸と海の両方を含めた面積は合計でおよそ3万2570ヘクタールある国家公園です。
三方を海に囲まれていて、特に海面下の世界は色鮮やか。多種多様な魚たちと、様々な色や形のサンゴが見られます。サンゴの種類は500種類を越えるそうです。
サンゴたちは、繁殖の成功率を高めるために、複数種のサンゴが決まった時期に同調的に精子と卵子を水中に放出するんですが、夜の海に大量のピンク色の卵が放出される様子が、まるで星空のように見えることから、「海底星空(海底の星空)」と呼ばれたりしています。
この幻想的な光景を多くの人に見てもらおうと、近年、墾丁國家公園管理處と國立海洋生物博物館が、潜水士が撮影した映像を生配信しています。
この墾丁のサンゴたちは、毎年、海の女神「媽祖」様の誕生日である旧暦の3月23日頃に産卵のピークを迎えるんですが、今年(2023年)は、“農曆”=“旧暦”と季節の巡りのズレを調整するための「閏二月」が入っています。…つまり、旧暦では今年は2月が2回あることから、媽祖様の誕生日にあわせてピークを迎えるとなると、今年(2023年)は5月12日ごろになるため、例年よりひと月近く遅くなります。
そのため、今年のサンゴの産卵は、例年通り媽祖様の誕生日にあわせて旧暦の3月23日頃にピークとなるのか、それとも、この閏二月中にピークとなるのか予想がつかないんだそうです。
というのも、この「閏二月」は19年ぶりで、19年前にはサンゴの産卵についてのはっきりとした記録が残されていないんだそうで、そのため、太陽の熱量による影響が大きいのか、それとも月の引力による潮の満ち引きの影響が大きいのか、また、産卵の量やその他にもどのような影響があるのか、専門家も注目しています。
先日、「閏二月」の23日に近い、4月14日と15日に潜水士によるライブ配信を行っていて、既に産卵が始まっているようでした。ただ、その時の映像を見た感じでは“海底の満天の星空”というピークを迎えている様子ではなかったので、次回のライブ配信に期待が高まっています。
次回のライブ配信は、旧暦の3月23日に近い5月12日と13日、台湾時間の夜21時から21時半(日本時間の夜22時から22時半)の間に行われます。
墾丁國家公園管理處と國立海洋生物博物館のフェイスブックページから見ることができます。ぜひチェックしてみてくださいね。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 