台北市在住の日本人作家、木下諄一(じゅんいち)さんは、およそ40年前、大学在学中に初めて台湾に留学にやってきました。一度、日本で就職後、自ら会社を経営し、その後、再び来台しました。台湾在住期間は30年を超えます。台湾観光協会の雑誌「台湾観光月刊」の編集長を長年務めながら、執筆活動を行い、2011年には標準中国語で発表した作品で台北文学賞を受賞しました。外国人作家で台北文学賞を受賞した作家は、現在まで木下さんが唯一です。2017年に日本語で発表した東日本大震災後の台湾からの巨額の義援金、そして日本人女性による感謝広告誕生の秘話を描い作品「アリガト謝謝」は大きな話題になりましたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
そんな木下さんは、現在youtuberとして、超級爺爺、SUPERGという名前で活動、2万8000人以上の登録者がいます。超級爺爺というのは直訳しますと、スーパーじいさんという意味です。木下さん、1961年生まれでそこまでのお年ではないのですが。
さて、この木下さんがさきごろアップロードした内容が台湾で話題になっています。紹介しましょう。木下さんは今回、台湾ウォッチャー歴40年の自分からみて、日本が台湾に絶対勝てないものはたくさんあるとした上で、そのうちの一つの点を紹介しました。リスナーの皆様は何だと思われますか。
木下さんが挙げたのは「出国」、「外国へ行くこと」でした。木下さんは、台湾の人々が日本人よりも海外へ出かける事が好きということは、木下さんの個人的な感覚ではなくデータで証明できると指摘、台湾のパスポートの発行数はおよそ1400万冊と2300万人の人口のうち6割を占めるのに対し、日本の所持率は21.8%だとし紹介しました。
木下さんはそして、日本人が海外へ行きたがらない最大の理由は、仕事の休みが取りづらいからだろうとの見方を示し、仮に長期連休といえるゴールデンウィークでも、多くの人達は国内旅行を選ぶと指摘しました。
木下さんはさらに、現在の新型コロナウイルスのパンデミックが収まった後、多くの台湾の人々が最もしたいことは海外旅行であろうが、日本の人たちはそうではなく、仲のいい人たちとお酒を飲むことだろう、と予測しました。
木下さんは自身の考えとして、海外に出かけることは素晴らしい事だと指摘、何が素晴らしいかといえば、外国で見たことのないものに触れることで、見聞を広めて、自分の成長することだと強調しました。そして、海外で色々なものを見て、比較することで、知っているつもりだった自分の国のことがよくわかるようになると指摘、そして、その国で暮らすともっとわかるようになると述べた上で、ただ、自分のように長く住みすぎると、自分の国のことについて忘れてしまうからダメだ、とオチをつけ、わらさせました。
Rti 台湾国際放送
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