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ナルワンアワー(月曜日) - 2025-02-10-【青森のねぶた師が手掛けた「巳年ねぶた」、台南の廟で展示】

  • 10 February, 2025
ナルワンアワー(月曜日)
台南市北区の開基玉皇宮で展示されている二つのねぶた。(写真:台南市)

今回は、日本、特に青森県の伝統文化「ねぶた」を通しての台湾と日本の交流についてご紹介します。というのも、先月26日から、台湾の中でも特に歴史の深い古都である南部・台南市にて、日本人が手がけたねぶたが展示されているのです。

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展示会場は台南市北区にある宗教施設、廟の開基玉皇宮(かいきぎょくこうぐう)。

展示しているねぶたの一つは巳(へび)年の到来を象徴する「2匹の紅白の蛇」、もう一つは「青森で伝承されてきた歌舞伎」をテーマとしたもので、台湾の人々に日本のねぶたの魅力を伝えるとともに、新年を祝う目的で、青森のねぶた師、諏訪慎(すわ まこと)さんが製作しました。台南市北区の潘宝淑・区長は、展示の目的としてほかに、今年は清の時代に現在の台南に置かれた、当時の台南の都市「台湾府城」の建設から300年を迎えるため、「ねぶたの展示は300年を祝う一連の関連行事の幕開けとなる」と明かしています。

この展示は、青森ねぶた祭に魅了され青森に移住し活躍する、台湾人ライター・黃筱雯さんがコーディネーターとなり企画し実現。また、台南出身で現在台日交流に尽力している文化活動家・盧柏穎さんを通じて、ねぶたの巨匠・ 諏訪慎さんの作品が台湾に運ばれ展示されました。

青森県は台南市の友好都市であり、他にも様々な市民団体や民間からの5ヶ月間にも及ぶ協力を得て、また、会場となった廟の開基玉皇宮の管理委員会から会場の提供と経費の協賛を得て、実現した取り組みです。

実はねぶたの起源における一つの説として、平安時代初期の武将、坂上 田村麻呂(さかのうえ の たむらまろ)が、当時関東北部から東北地方にかけて住んでおり、朝廷に敵対し服従しようとしなかった「蝦夷(えみし)」と呼ばれる人々を征服した蝦夷征伐(えぞせいばつ)の際、 敵をおびき寄せるため、ねぶたを海に流したことに由来するという軍事的な説があります。一方、今回の会場である台南市北区の一部が、清の時代に軍の最高軍事指揮官が置かれ、防衛のために大砲が設置された歴史があります。このように、ねぶたと台南市北区はどちらも軍事という面で通ずるところがあり、今回のねぶたを使った台湾と日本の文化的交流を通じ、台南という都市が建設されて300周年を祝うという意味合いもあるのです。

展示初日となった26日には台南市の黃偉哲・市長や台南市の議員らが出席し記者会見が行われました。その中で、黃・台南市長は、「台南市と青森市は深い友好関係にあり、農産物の交流だけでなく、今回の取り組みによりさらに文化交流も深められた」と述べると共に、日本からのねぶた師が台南の地で展示することを大いに歓迎する」とコメントしました。

記者会見後、夜7時に点灯式が行われ、ねぶたや同時展示されている提灯と共に多くの市民が記念写真を撮影し、初日から会場は大いに盛り上がりました。

この青森のねぶた師、諏訪慎さんが手掛けた巳年にちなんだねぶたは、明後日12日まで展示される予定です。

*私からの一言
本場のねぶたが見られる「青森ねぶた祭」は1980年に国の重要無形民俗文化財に登録されており、東北三大祭りのひとつに数えられます。この日本の伝統的な文化を通して、青森と台南に限らず、日本と台湾の関係が、さらに深まりそうです。

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