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ナルワンアワー(月曜日) - 2024-12-23 - アルツハイマー研究を台日が共同で行う

  • 23 December, 2024

今回のナルワンアワーは、ある「不治の病」に関して台湾と日本の間で行われた共同研究の成果が国際的な医学専門誌に掲載されたことについてご紹介します。

その「不治の病」と呼ばれている病気とは一体何かというと、「アルツハイマー病」のことです。アルツハイマー病は、脳の神経細胞が通常の老化よりも早く減少してしまい、脳が萎縮することで認知症が徐々に進行していく病気です。1906年にドイツの医師、アロイス・アルツハイマー博士によって初めて報告されてからおよそ120年経った現在の医学でも根本的な治療法は確立されていません。

2025年には台湾の65歳以上のおよそ8%、日本の65歳以上のおよそ20%が認知症になると推計されているのですが、その認知症の6割から7割のを占めています。つまり「アルツハイマー病」が認知症になる最大の原因ということです。

そんな誰でもかかる可能性のある「アルツハイマー病」に光が差すこんな研究成果が発表されました。

先月30日、台湾中部・台中市「維新醫院」の許景琦・院長が日本と共同研究し、「言語訓練を受けた患者は脳の神経細胞が密集した部分である「灰白質」と、そこから伸びた、神経細胞までの連絡路である白質(の体積が著しく増加し、脳の活性化に役立つ」ことを突き止めたと発表。その成果が今月1日に、高齢者医学の情報を提供する権威ある医療ジャーナル誌、「実験に基づく老年学」という意味の『Experimental Gerontology(エクスペリメンタル ジェロントロジー)』に掲載されました。

研究成果発表会では日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会・台北事務所の職員や、北部新竹にあり指定国立研究大学の一つに選ばれている国立清華大学の教授、台中市の別の病院の医師などが参加。さらには、日本初の本格的なデータサイエンス学部がある国立滋賀大学の教授も参加しました。

今回の研究における論文の第一著者である許・院長による臨床実験はこのような過程で行われました。「重症アルツハイマー型認知症患者を解剖したところ、大脳の「灰白質」と、「白質」がほとんどなくなっていることを発見。許・院長が関連研究の提案をすると、大阪大学の教授は日本学術振興会の研究助成金を申請し、また、40人の日本人被験者からデータを収集することに成功。それらをもとに台湾の清華大学のチームでデータを分析しました。ではどのような実験だったかというと、2022年以降に65歳から90歳までの健康な日本人高齢者40人を対象に、発音が難しい日本語を4週間毎日読み上げてもらい、言語訓練前後の大脳の「灰白質」と、「白質」の変化を比較するもので、その結果、先ほど紹介した、「言語訓練が脳の活性化に役立つこと」を発見しました。

許・院長は、「この研究により、アルツハイマー病患者に対する革新的なリハビリテーション療法を提供できるようになる。これにより台湾と日本に共通する『高齢化』という社会問題をよりよい形で解決し、世界の高齢者の健康増進につながることが期待される」と指摘した上で、「また、台湾と日本の間での医療協力の深い友情と成果を示す成果にもなった」と述べています。

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