リスナーの皆さんは台湾を訪れた際、どの交通機関を利用して移動するでしょうか?中には鉄道の旅を楽しみたいという方もいらっしゃるかと思いますが、台湾には日本でいう地下鉄の様なものから新幹線の様なものまで各種あり、便利です。今回はその中でも、台湾の在来線にあたる台湾鉄道と日本の大手私鉄の一つ、西武鉄道の間で行われた交流についてご紹介します。
というのも、先月30日、「台湾鉄道」を運営する公営企業「台湾鉄路公司(こんす)」は、2026年から3カ月ごとに互いの職員を相互に派遣して人材交流を行うことで合意したと発表しました。もし交流の結果が良好であれば、予定の期間を延長して交流の効果をより高めるとしています。
これは先月29日に西武鉄道株式会社の関係者たちが台湾鉄路公司を訪問し、同社の黃振照・副総経理、また、人事部、社員訓練部、公共事務部の責任者とともに、人材交流プログラムについて協議したことにより決定されました。
今回、西武鉄道が台湾鉄道を人材交流のパートナーに選んだ理由として、こんな理由があるといいます。それは、西武鉄道の台湾における子会社の総経理である安田夏樹(やすだなつき)氏が、10年間台湾に駐在する中で実感した、地震や台風など災害の後の、台湾鉄道の復旧作業と対応の速さ、他には職員のサービスの高さを評価したことによります。特にサービスの良さについて、出張で台湾各地に赴くことが多い安田さんが台湾鉄道の職員の真摯な態度を評価し、自社の職員も見習うべきだとしたため、今回の人材交流の提案に繋がりました。安田さんは元々西武鉄道の職員であったわけではありません。当初台湾に来るきっかけとなったのは、西武グループに属し西武鉄道とともにグループの中核を担うプリンスホテルが2014年に北部・台北市に営業拠点を設置した際、責任者として台湾へ派遣されたため。元々両親の影響により「人を幸せにする」を目標に掲げており、それを実現するためプリンスホテルで働くことになったといいます。台湾へ来る前は日本のプリンスホテルで20年近く働き、その勤労に対する姿勢と優秀な成績を称える表彰状が一般社団法人日本ホテル協会から送られています。このように、お客さんへのサービスが大変重視されるホテル業へ長く貢献し、また、実際に称えられたことのある安田さんが認めるほど台湾鉄道のサービスは良いということで、今回西武鉄道側は人材交流の決定に至りました。
ちなみに西武鉄道と台湾鉄道は相互の友好関係をより強化するため2015年に友好協定を結んでおり、その協定書では、大災害時の相互協力、相互の観光PR実現、記念乗車券の発売が目標に掲げられました。そのためこれまでも様々な交流が行われており、例えばコロナ禍が明けつつあった2022年には、それぞれで運行する観光列車の写真がともに掲載された西武鉄道の1日フリー乗車券が発売され、双方の観光列車を紹介すると同時に、台湾や日本を旅行する際に観光列車に乗りさまざまな観光地を巡ることをPRする取り組みが行われました。
また、協定の締結から5年目の年には、友好関係をさらに促進させるため、台湾と日本のそれぞれ温泉が有名な地区にある駅の間で姉妹駅協定の締結もしています。
*私からの一言
来年は協定の締結から10年となります。人材交流により双方が相手の良い部分を沢山取り入れ、それを今後、私たち乗客により良いサービスとして提供することに期待したいです。
Rti 台湾国際放送
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