皆さんは、台湾に来られた時にテレビは見てみましたか?
日本のテレビといえば、NHK、そして民放キー局5局ですよね。ですが、台湾のテレビは100チャンネル以上あるんです!
そして、それぞれのチャンネルは、ニュースチャンネル、スポーツチャンネル、アニメチャンネル、ドラマチャンネル…など、ジャンルに特化したものとなっています。
その中に、日本のチャンネルというのもあって、台湾在住の日本人や、日本が好き、日本語を勉強しているという台湾人から人気を集めていますが、そのうちの一つ「WAKUWAKU JAPAN」というチャンネルが4月1日に台湾市場から撤退してしまいます。
この「WAKUWAKU JAPAN」は、伊藤忠グループが出資し、2016年9月に正式に台湾市場に参入した最初の日本のハイビジョンチャンネルで、台湾の5大ケーブルテレビのシステムに入っているので、多くの人が「WAKUWAKU JAPAN」を見ることができる環境にあり、知名度も高いチャンネルです。
「WAKUWAKU JAPAN」では、主に日本のドラマやバラエティ番組を、音声は日本語のまま、中国語の字幕付きで24時間放送していて、日常的な会話を中国語ではどう表現するんだろう?というのも知る事ができるので、日本語を勉強している台湾人のみならず、日本人もよく見ていたりします。
しかも日本だとドラマはだいたい週1回の放送ですよね。それが待ち遠しくて期待感を高めるという部分もあるんですが、台湾のチャンネルでは毎日放送されるので、もう毎日の習慣としてそのチャンネルを付けていたりもします。
そんな生活に馴染んでいたチャンネルですが、悲しいことに台湾市場から撤退してしまうこととなりました。
これまでにも、チャンネルが増えるだけでなく、撤退するチャンネルもあったのですが、今年(2022年)は、ディズニーチャンネルも台湾の地上波テレビ市場から撤退し、ディズニープラスというストリーミングサービスを開始していて、それに続く国際チャンネルの撤退となっています。
今回の「WAKUWAKU JAPAN」の台湾市場撤退について、業界関係者は2つの要因を挙げています。
ひとつは、収益の問題。
「WAKUWAKU JAPAN」は2016年の参入以来、200番台のチャンネルから、80~90番台にまで進出。チャンネルの位置としては悪くありませんし、多くのケーブルテレビのシステムに入っているので、多くの人に見てもらえる状況にあります。しかし、ほとんどのケーブルテレビのシステムはお金を払って入れてもらっているもので、独立システムのベーシックチャンネルとして入っているのはごくわずかなんだそうです。
更には、新規にチャンネルを開設する場合、ライセンス料の分配を受けることが難しく、数年間ライセンス料を得られないこともあるそうです。
そして第2にケーブルテレビ業者や放送事業者の権力の増大。
「WAKUWAKU JAPAN」は、2020年から、年代集團(年代グループ)の練台生・董事長が代理を務めていますが、ある事業者から、チャンネルを80番から91番への変更を求められたり、これまでに他の事業者からも、「WAKUWAKU JAPAN」を含む、練台生・董事長が持つ、または代理を務めるチャンネルを削除されそうになったこともあったそうです。
その件については最終的に台湾の放送事業を管轄する國家通訊傳播委員會(NCC)が最終的に否決しています。
「WAKUWAKU JAPAN」は2年前から台湾市場からの撤退も排除しないといってはいたそうですが、最近の事業者の権力の強まりから、思っていた以上に市場は不安定であり、総合的に考え台湾市場から撤退することにしたのではないかと分析しています。
ただ、近年、台湾では韓国ドラマや大陸のドラマ、アメリカのドラマを見ているという人が多く、日本のドラマはあまり見ている人はいないという声をよく聞きます。
もしかしたらそれも撤退の要因の一つなのかな…と思うと、ちょっと残念です。
Rti 台湾国際放送
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