来年(2021年)で東日本大震災から10年を迎えます。震災が起こった直後から、被災地復興のために台湾から多くの支援がありました。中でも250億円を超える義援金が寄せられたことは多くの日本人が感動しました。台湾の人口がおよそ2,300万人ということを考えると本当に驚くほどの額です。今もその時の感謝の気持ちの輪が台湾と日本を繋ぐ交流として様々なところで続いています。
そんな日本と台湾を繋ぐ窓口機関である、日本台湾交流協会が先ごろ、この震災の発生から間もなく10年となるのに合わせ、新たな広報ロゴとキービジュアルを作成し、発表しました。すでに日本台湾交流協会のフェイスブックページのアイコンも変わっているので気づいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
新たなロゴは、日本(JAPAN)の「J」と、台湾(TAIWAN)の「T」を組み合わせ、漢字の「人」という字がモチーフとなっていて、それぞれの国旗の色である、赤と白と青の3色を使い、日本の国旗から“丸”、台湾の国旗から“四角”をとって、日本と台湾の“色”、“形”、“人という字”の3つの要素を組み合わせたデザインとなっています。
このデザインの中には、「ともに創る美。共にある未来。共に描く希望。」という理念が込められています。「希望は、美しき友情の道しるべとなる。いかなる未来が訪れようとも我々はお互いの声に耳を傾け、助け合い、喜びは分かち合う。日台友情Always Here、共にある未来へ」というメッセージが込められています。
このデザインを手がけたのは、台湾の新進デザイナー、荘瑞豪さんと盧袗雲さんによる「biaugust 兩個八月」。二人は日本の多摩美術大学と武蔵野美術大学で学んだ経験を持っていて、共に8月生まれであることからこの名前を付けたそうです。
二人は、台湾と日本は様々な交流があり、人々も互いに行き来する友人のような関係だ。最近では新型コロナの影響で行き来ができず、周りの友人たちから「日本が恋しい」という声を聞くのと同時に、多くの日本の友人からも「台湾に行きたい」という声を聞いたんだそうで、今回、このデザインを考えるとき、「一緒に」という考えをベースにデザインを作り出していったんだそうです。
このロゴに表されている「人」の字を展開させたキービジュアルは、二人の人が背中合わせで、腕を絡ませ支えあい「人」という字の形を作っているデザイン。描かれている人物は、若い男女だったり、こどもだったり、老人だったり、また服装からも学生や、社会人、ユニフォーム姿、芸術家など、それぞれ異なる年齢、世代、性別、職業など、多元的な役割を表していて、日台間の友情の多層性と、共に手を携え、未来へ向かって進んでいくという希望を表しています。
二人によると、この“人と人が背中合わせで支えあう”という動作をするのに最も大事なのは「信頼」である。どちらか一方が相手を信頼しなければ、すぐに態勢が崩れてしまうためだ。これは台湾と日本の関係にすごく似ていると語っています。
ちなみに、子供のキービジュアルをよく見ると、女の子が手に持っている風船は「タイワンツキノワグマ」、男の子がかぶっている帽子は「柴犬」になっているんですよ。
このロゴとキービジュアルは、今後、日台の友好を深めることに寄与する台湾で行われる事業に対して貸与されます。
また、日本台湾交流協会では、震災の発生から10年となる機会を捉え、台湾の方々に改めて感謝の気持ちを伝えるために、いくつかの行事を行う予定だとのことです。
このロゴのように、これからも日本と台湾、共に支えあっていく関係でいたいですね。
Rti 台湾国際放送
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