日本統治時代、台湾南部・台南市の中西区には、とても有名な映画館がありました。「戎館(えびすかん)」という映画館です。この映画館は、60年前に閉鎖された後、みんなの記憶から消え去りました。
しかし、今月8日、「戎館」の復刻版建築がオープンしました。外観は60年前のものと完全に一致しているとはいえないものの、当時の栄華がよみがえりました。
「戎館」は、日本統治時代、「宮古座」、「世界館」、「大舞台」と共に、台南の4大映画館として知られていました。「戎館」の前身は、1915年に今の中西区民生路の小さな道に建てられた洋画専用の映画館・「戎座」でした。
しかし、設備の老朽化などにより、「戎座」は1934年、当時の田町、すなわち今の中正路と国華街の交差点にある現住所に移転されました。改築された後、「戎館」に改名され、1935年に営業を再開しました。皇民化運動の影響で日本映画専門の映画館になりました。
当時の「戎館」は、レンガ造りとコンクリートを取り入れた三階建ての建物で、観客を800人収容することが出来ます。映画館のみならず、演劇の舞台としても活躍していました。
戦後の1946年、「戎館」は、「赤崁戯院」に改名され、1961年まで営業を続けていました。その後、次第に忘れられました。
台南市にある台湾腸詰「タイワン・ソーセージ」の店、黒橋牌は1990年、この建物に入居した当初、「ひめがき」と一部の骨組みしか残っていませんでした。黒橋牌は、2年間使って関連資料を調べた後、台湾元3000万元(約日本円1.1億円)を支出して1935年の「戎館」の復刻版建物を作り始めました。
「戎館」の復刻版建物は、8日に「黒橋牌」タイワン・ソーセージの中正店として新たなスタートを切りました。オープンセレモニーに出席した台南市の黄偉哲・市長は、あいさつの中で、「『黒橋牌』タイワン・ソーセージは、台南市の著名なグルメだ」と称え、「美食文化に尽くしてきた『黒橋牌』が台南の歴史的文化遺産の保存にも力を入れたことに感謝した。『戎館』は、日本統治時代のハヤシ百貨店をリノベーションした林百貨と同じ中正路にあり、とても近い。この二つの歴史的建築物は、相乗効果を発揮して昔の栄光をどり戻してほしい」と期待を寄せました。
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Rti 台湾国際放送
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