リスナーの皆様は台湾華語、標準中国語で「巨蛋」という言葉を聞かれたことはおありですか。どんな意味でしょう。台湾華語で「蛋」はタマゴを指します。直訳は巨大な卵となりますが、これでピンときた方、いらっしゃるかもしれませんね。「巨蛋」は、直訳するとビッグエッグ、つまりドーム施設のことを指します。1986年、東京ドームの正式名決定とともに制定された愛称の「ビッグエッグ」、現在も表記は残っていますが、今は「ビッグエッグ」と呼ぶ方、あまり多くないかもしれません。
一昨年の2023年11月に完成した台北ドームは、同年12月の国際大会、アジア選手権でこけら落としとなりましたが、雨が多く、高温多湿の台湾においてファン待望の室内球場、そして、ゆったりした座席で、どの席からも試合が見やすいという一番重要な点もクリアできている事から人気となり、大きなブームとなりました。
昨年2024年、台湾プロ野球では初めて公式戦が38試合行われましたが、この38試合で78万6189人のファンを集め、1試合平均2万689人は球場別で圧倒的なトップ、昨シーズンは公式戦と台湾シリーズで、4万人の大入り満員も記録しました。また、昨年11月、優勝し台湾を野球フィーバーを巻き起こしたプレミア12の第1ラウンド、そして今年2月、WBCの予選もこの台北ドームで行われました。 2年目となった今シーズン、さすがに目新しさはなくなったため、昨年に比べると観客数動員数数は微減しているものの、開幕戦で4万人の大入り満員をマークしています。
もちろん、台北ドームは野球場だけではありません。東京ドーム同様、大物ミュージシャンのコンサートが行われています。昨年12月、上旬にジェイ・チョウ、そして下旬にアーメイこと張惠妹と、台湾が世界に誇るビッグスターのコンサートを皮切りに、コンサートが行われており、この6月末から7月中旬にかけ台湾の人気ロックバンド、メイデイのコンサートが8日間行われます。併せて併設されたグルメ街やデパートも続々とオープン、竣工まで議論を巻き起こし、反対派も多かった台北ドームは今や、台湾の人々に欠かせない施設となっています。
こうした中、昨年の末から、北部の新北市、中部の台中市など各自治体の関係者や、政治家から台湾第2、第3のドーム建設構想が出てきました。そして、台中市の盧秀燕市長は今年2月に、新北市の候友宜・市長は今年4月に日本を訪問、ドーム球場の見学を行いました。各自治体の動きに注目がされた中、5月28日、台中市、国民党籍の盧秀燕市長は、いわゆる「台中ドーム」の建設に関するかなり具体的な計画を明らかにしました。
台中市では現在、収容人数15500人、中小規模のコンサートやバスケットボールの試合会場となる見込みの施設、「台中巨蛋(台中アリーナ)」を建設中であるため、この「台中ドーム」の台湾華語の名称は「台中超巨蛋」としています。つまり、「スーパービッグエッグ」ですね。ただこれではややこしいですので、ここでは野球場用の施設は「台中ドーム」と呼びますね。
本日は「台中ドーム」の建設計画について、台中市政府の説明、そしてその反響などについてご紹介いたしましょう。
Rti 台湾国際放送
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