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台湾ミニ百科 - 2025-06-04-【①台湾の高齢ドライバーによる交通事故について ②希少な渡り鳥「コアジサシ」のひなが今年初、台湾で確認】

  • 04 June, 2025

①台湾の高齢ドライバーによる交通事故について。

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台湾では先月、高齢者ドライバーよる事故が短期間で立て続けに発生、多数の負傷者だけでなく死者まで出てしまう事態に。

まず先月19日、78歳の男性が運転する車が北部・新北市のある交差点を赤信号なのにも関わらず猛スピードで突っ込み、下校途中だった中学生9人と5歳児1人、それに運転手を含む15人が死傷する事故が発生。そのうち、交差点を青信号で渡っていた女子中学生2人と、加害者の車の前を走っていたバイクに乗っていた40代の女性が帰らぬ人に。他の12人の負傷者のうち、運転手を含む5人が重症を負いました。

それからわずか4日後の先月23日には、別の高齢男性による事故が2件発生。なんとその年齢は偶然にも、どちらも新北市の事故と同じく78歳でした。

そのうちの一件は、北部・台北市の台北駅から程近い交差点で発生。運転手が赤信号を無視して加速し、歩行者2人にぶつかった後、バイク2台、バス1台、乗用車3台の合計6台に相次いで衝突、8人が病院に搬送されました。中でも、歩行者のうちの一人である79歳の男性が足を骨折して集中治療室での治療が施されましたが、78歳の運転手を含む負傷者全員の命にいずれも別条はありませんでした。警察の調査の結果、この高齢ドライバーは無免許運転であったほか、今回の事故を含め合計で4件の交通違反記録があることも判明しています。

もう一件は、南部・高雄市で発生。78歳の男性が運転する車が、走行中、対向車線にはみ出し、タクシーと接触。その後、コントロールを失い、道路脇の建物に突っ込んだのです。78歳の男性とタクシーの運転手それぞれにけがはありませんでしたが、室内にいた73歳の女性が打撲傷を負いました。警察によると、78歳の運転手がアクセルを踏み間違えたことにより、車両が暴走し、片側車線に入ってきたとみられるということです。この運転手は運転免許を最近新しく更新したばかりでした。

このように高齢ドライバーによる事故が連続で発生する中、危機感を抱いた政府は、高齢者の運転免許更新を厳格化する新たな措置を早ければ来年にも施行することをすでに発表しています。この措置により、運転免許更新の対象年齢は元々の75歳から70歳にまで引き下げられることに。

というのも、台湾の今の制度では、一度免許を取ってしまえば、75歳までの間は特に有効期限はないため、75歳まで更新する必要はないと定めています。 75歳以上になると、そこで初めて3年ごとの更新が必要とされ、その際、身体検査や認知機能検査を受ける必要が出てきます。日本では年齢に関わらず定期的に更新が必要ですから、台湾では、75歳未満は免許更新不要どころか講習の受講すら不要というのは、日本人の私たちからしたら、驚きを感じます。

先月決定した、免許更新が必要な年齢を70歳にまで引き下げるという新たな決まりは、現在の日本の制度を参考にされ、更に、違反歴があるドライバーには安全運転の実地訓練や危険感知・交通安全講習を義務付ける方針だということです。3カ月以内にこの方針の詳細を詰める予定で、現在の予定だと早くて来年から施行が始まるということです。

ちなみに、台湾で高齢ドライバーが起こした交通事故件数が交通部(日本の国土交通省に類似)により発表されていまして、昨年は合計58,822件でした。この数は全体の交通事故の14.9%を占めています。高齢ドライバーは視力の低下や反応速度の遅れなどの問題に直面する可能性がありますから、事故を起こすリスクが特に高いです。また、58,822件のうち、死亡者が発生した事故は740件で、824人が亡くなりました。

高齢者による事故の主な原因は「ぼんやり」したり「緊張」といった「注意散漫」が最多で、次いで「その他の不適切な運転行為」、「信号無視の直進」、「規定に従わず歩行者優先を守らなかった」が続きました。

現在台湾の一部の自治体では、各種取り組みにより高齢者の運転免許返納を促しており、交通事故の防止に努めています。

早ければ来年スタートの新たな取り組みは、高齢ドライバーによる事故を減少させることが出来るのでしょうか?

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②先月初め、台湾の離島・澎湖で「コアジサシ」という渡り鳥のひなが誕生!

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今年、台湾でコアジサシのひなが確認されたのはこれが初めてのことで、澎湖では5月末時点で91の巣が確認されています。また、中南部・嘉義市などでも相次いで産卵が報告されています。

コアジサシは台湾では「保護が必要な鳥」に指定されており、冬場はニュージーランド等の南方で越冬し、夏に繁殖のため群れで台湾へやってきます。実は夏は、日本の本州より南の地域へも飛来してきます。東京湾、九十九里海岸、九州北部及び大阪湾等が大規模な繁殖地となっていて、「キリッ、キリッ」と鳴きながら舞う姿を見ることができます。千葉市では平成5年に市の新しいシンボルとして「市の鳥」として制定されました。

そんなコアジサシの体長は30cmほどと小型で羽は細長く、飛ぶ姿はまるで紙飛行機が自ら旋回しているよう見える、なんて語る人も。捕食の時は水面に急降下して飛び込み、魚を捕らえます。その様子が、あたかも魚のアジを突き刺すように見えることから、「アジサシ」という名前がついたと言われていますが、とくにアジを好んで食べるわけではありません。小魚全般を食べるのです。

繁殖期のコアジサシにとっての脅威といえば、卵を拾ったり踏んだりなど、「人為的干渉」の行為が挙げられます。そこで、安心して繁殖できるよう、台湾の海洋委員会海洋保育署(海保署)は中国語や英語のほか各種言語による、保護を啓発するポスターを作成、各自治体を通して各地に貼ることで、コアジサシを守るとともに、人々による法令違反のリスクを下げる取り組みが行われています。

*私からの一言

コアジサシをはじめとした生き物は人間による被害を受けず無事に育ち、一方人間は交通事故などに遭わないことで、どちらも平和に暮らせる、そんな台湾が実現すれば良いなあと、今回私は思いました。

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