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数字の台湾 - 2025-03-17-【①「36%」②「7頭」】

  • 17 March, 2025

①「36%」:台湾北部・台北市内の公園に設置されている「監視カメラ」の設置の割合

台北市内には合計612の公園があるのですが、そのうちの半分以下の公園にしか監視カメラがないという事でその少なさが指摘されています。台北市といっても12の行政区に分かれており各区ごとでみると割合は大きく異なります。大同(だいどう)区と、士林夜市でお馴染みの士林区の二つの区のみ設置率が50%を超えています。他の10の行政区のうち、特に設置率が低いのは大安(だいあん)区と、文山(ぶんさん)区で、それぞれ29%、18%という割合です。

ただ、台北市内の公園、街路樹、街灯などの建設と維持管理を担当している台北市公園処は今回の意見受け、「当初推進していた監視カメラ設置計画は2023年に完了しており、必要と評価された公園に対してはすでに設置が完了しているため、現時点では追加の設置をする計画はない。もし今後新たに設置する場合は、公園の規模や、遊具や公衆トイレの有無、利用者数、周辺に監視カメラがあるかどうか、地域の需要といった状況などを総合的に考慮し評価していく」とこのように回答しています。

現在、台北市が設置率の向上を急いでいないのにはこんな理由もあるかもしれません。市の警察局は、公園内での犯罪は最近大幅に減少していると発表しています。ただ市の公園内で起きた犯罪数の統計を見てみると、昨年は289件の事件が発生しており、新たな設置の必要はないともまだ言い切れない状況です。

こういった状況を受け、ある市議会議員は、監視カメラの設置が必要な死角となっている場所、例えば木が多い場所などを特定するために警察局と公園処に対しビッグデータとAIを用いた分析を導入してはどうかと提案。また、監視カメラ設置が犯罪抑止に大きな効果があることは既存のデータから明らかである。そのため市は公共の場における市民の安全を確保するため公園への設置の需要を毎年定期的に見直し、適切な予算を使うべきだと指摘しています。

という事で一つ目の数字、台北市内の公園に設置されている「監視カメラ」の設置率「36%」でした。

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②二つ目の数字も、台北市の市民を守るのに大きな役割を果たしているものと関係があります。

「7頭」です。「頭」と付くのですから「動物」の数ですね。

市民を守るのに活躍する動物の一つに「災害救助犬」が挙げられます。

台湾はオーストリアに本部を置き、世界へ出動可能な高い技術を持ち合わせた災害救助犬チームの訓練・育成に取り組む国際ボランティア団体「国際救助犬連盟(IROアイ‐アール‐オー)」に2012年から加盟しています。IROは2024年7月時点で、41ヶ国133団体が加盟しており、各国に審査員を派遣し世界の救助犬の水準を向上させる為に独自の国際認定基準に基づく各種認定試験、世界選手権を毎年実施しています。これは世界で最も広く採用されている救助犬評価のための試験です。

台湾ではその試験に合格した救助犬を国が認める救助犬と認定しています。

IROは試験の結果により救助犬を3つのレベルに分けています。最も能力が高いと判断された犬は「高等救助犬」と呼ばれ、その一つ下は「中級」、一番下は「初等」救助犬とされます。台湾では一律「中級救助犬」以上のみを正式な救助犬と定めており、「初等」に選出された場合は正式な救助犬に成長するための能力を持ち合わせた伸び代が期待できる犬と判断された事になります。

現在台北市消防局には「高等救助犬」8頭と「初等救助犬」2頭で結成された捜索犬チームが存在しています。1999年に台湾中部を襲った大地震「921大地震」をきっかけにその次の年の2000年9月21日に台湾初の救助犬チームとして発足。国内で発生した自然災害や遭難事故で救助活動に携わる他、イランやインドネシアなどにも派遣されたことがあります。

ある訓練士は自身の過去をこの様に振り返ります。「921大地震」の際、当時は台北市消防局の消防隊員だった。地震発生直後すぐに現場へ駆けつけると停電のため周辺が暗闇に包まれ、市民の助けを求める声が時折聞こえていた。各国の捜索救助隊が続々と到着する中、日本の救助隊が連れてきた救助犬が、その繊細な嗅覚で生命の気配を察知し、パートナーと協力しながら、一分一秒を争うように人命救助に取り組む姿を目の当たりにし、その互いに協力し合う勇敢な姿が印象に残った。次の年に救助犬チームが発足されるという情報を知りすぐに試験を申し込んだ」と話します。見事合格し、第一期生の一員となった彼は仲間とともにアメリカに渡り、関連の講習を受け、正式に訓練士になる夢を実現しました。

それでは二つ目の数字「7頭」は一体何を指しているのか説明します。今年で成立から25年目を迎える台北市の救助犬チームのうち、7名の訓練士と7頭の救助犬が今年2月に南部・高雄市の消防局にある救助犬育成センターで開催されたIROの評価試験を受け、7頭全てが見事「がれき捜索部門」の試験に合格し、がれき捜索の資格を取得したのです。これが二つ目の数字の意味です。

消防局局長は、メディアに対し、「チームの努力を祝福し、訓練と災害救助活動に長期的に取り組んでいるチームのプロ意識を賞賛する」と話すと共に、「今後も能力向上を図り、積極的に国際的な認証を取得して、台北市の国際救助分野での競争力と貢献度を高めたい」と意欲を示しました。

ちなみに、台北市の救助犬が普段どこらへんで訓練されているかというと、市内の中山(ちゅうざん)区にある訓練基地です。ここは地上4階建てで、一棟丸々訓練を行う専門施設です。2019年6月から使用が始まったのですが、それまでは内湖(ないこ)区にある警察署の施設内に訓練拠点が置かれていました。しかし市街地に近くスペースも狭く、多くの訓練項目を実施できずにいました。そこで新たな訓練場所が建設されたのです。

二つ目の数字「がれき捜索の試験に合格した台北市の救助犬7頭」についてでした。

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