ここ最近、台湾のメディアでは「英雄」という言葉をよく目にします。なぜなら先月末に「台湾の英雄」が新たに誕生したから、それは、野球の国際大会プレミア12で台湾の人々、更には世界中に元気と勇気を与える活躍をみせ優勝した「台湾代表チーム」のことです。しかし英雄の様な偉大な人物は野球界のみだけでなく、様々な分野にいますよね。
今回はそんな、多くの人たちから尊敬される「英雄」を巡る台湾と日本の友好的な交流についてご紹介します。
先月、日本の長野県にある県立長野高校の生徒288人が台湾南部・高雄市の漢字で「鳳凰のほう」に「山」と書く国立鳳山(ほうざん)高校の生徒を訪問しました。なぜ今回の交流が行われたかというと、県立長野高校は、文部科学省より、国際的に活躍するグローバル・リーダーの育成を目指すスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定された高校で、英語教育に力を入れており、また、長野県と高雄市が交流協定を結んでいることもあり、2年生全員が4泊5日の高雄市への研修旅行を行っているからです。高雄市の高校を訪問し、英語を使った研究発表・討論などを通して台湾の生徒たちと交流を行います。一方で、高雄市の鳳山高校は日本統治時代の1939年に開校した学校で、一年生の各クラスでは日本語の授業が開かれます。また2005年からは校長の引率で日本の高校を訪問し、日本の高校生と文化交流を行っています。そんな、二つの高校は10年前から交流が始まりましたが、今回は5年ぶりに対面で交流。新型コロナウイルスの影響で、台湾への訪問ができなかったためです。
では今年、どの様な交流が行われたかというと、今年のテーマ「Our Hero 私たちの英雄」をもとに、自分の国の様々な分野での英雄を英語で紹介。鳳山高校の生徒は長野高校の生徒に対し、台湾の大人気歌手「ジェイチョウ」こと周杰倫を「台湾の光だ」と紹介。他にはアメリカの半導体大手NVIDIA(エヌビディア)の社長兼CEOであり、「AIの父」とも呼ばれる黄仁勲(ジェンスン・フアン)氏や、台湾に本社を置く世界最大手の半導体メーカー、TSMCの創業者で「半導体の父」と呼ばれる、張忠謀(モリス・チャン)氏を紹介しました。特にTSMCは熊本県に工場を進出させたため張忠謀(モリス・チャン)氏は台日関係にも関わる人物です、このことにも触れ、両国の発展にとって極めて重要な人物だと説明しました。また、台湾と日本の友情をテーマとした歌「希望の明日」を歌う台湾の人気バンド、滅火器(ファイヤー.イーエックス)も取り上げました。
一方長野高校は、アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」の劇場版エンディングソングを歌った歌手であり俳優でもある星野源さんを「英雄」として紹介。鳳山(ほうざん)高校の生徒から共感を得ました。また、TOYOTA自動車の創業者、豊田喜一郎(とよだ きいちろう)氏を挙げ、彼が海外に進出し、台湾市場で足場を築いたことを説明しました。
生徒たちは今回の交流により「英雄」の定義について考え、各分野の優れた人物が努力と粘り強さによっていかに社会の進歩と発展を促してきたかを学びました。この経験から、誰もが英雄になる可能性を秘めていることを実感できたのではないかと思います。
Rti 台湾国際放送
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