今日ご紹介するキーワードは「台灣的兩種數學」。
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最近、日本から台湾を訪れた人たちから「台湾は物価が高くなった」という声をよく耳にします。まぁ、日本からだと円安の影響もかなり大きいとは思いますが、実際、台湾の物価もここ数年でやや上がっています。
私が台湾に住み始めたばかりの頃は、台北市内でもお弁当が100元、中には100元以内で買えたお店もありましたが、今では120元でも安い方で170元くらいするところも結構あります。
そんな中、先日、台北市の東區のあるお店のオーナーが張り出した紙が話題となりました。
一体、どのような内容なのかというと、タイトルとして大きく今日のキーワード「台灣的兩種數學(台湾の2種類の数学)」と書かれていて、その下には「客人的數學(お客さんの数学)」について、そして「老闆的數學(オーナーの数学)」について詳しく書かれています。
どんな内容なのか見てみると…
●客人的數學(お客さんの数学)
「榨菜肉絲麵(ザーサイロースー麺)の場合:ザーサイロースー5元+麺1玉8元+トッピングの野菜やネギ3元+スープ2元=原価は18元、販売は80元」
「沙茶肉燥乾麵(サーチャー肉そぼろ混ぜ麺)の場合:沙茶(サーチャー)ソース1元+肉そぼろ8元+麺1玉8元+トッピングの野菜やネギ3元=原価は20元、販売は70元」
この計算から、お客さんはみんな「オーナーはめちゃくちゃ稼いでいる!間違いなくスーパーカーに乗って、高級住宅に住んでいるね。こんなに稼いでいるのに値上げなんて、なんて貪欲なんだ!」と思うでしょう
…と書かれています。そして、その下に続いて
●老闆的數學(オーナーの数学)
「家賃●万元+人件費28万元+労働保険・健康保険3万元+水道・電気代3万元+雑費1万5000元=43万5000元。1か月22日店を開き、日にお客さんが300人来たとして、435,000/22/300=65.9 材料に関係なくコストは65.9元。」
「人事の面においては、この店にはフルタイムの従業員が5人必要で、午前9時から午後9時の仕事では給与が5万元以上ないと応募が来ないだろう。お客さんが1日に300人いかなかったら家賃が払えない、でも300人越えたらスタッフはきつい、大変だと離職率が高くなるだろう。」
「お客さんが一人やってきて、榨菜肉絲麵(ザーサイロースー麺)を1杯だけ注文した場合、80元-原価の18元-65.9元=-3.9元。沙茶肉燥乾麵(サーチャー肉そぼろ混ぜ麺)を1杯だけ注文した場合、70元-原価の20元-65.9元=-15.9元だ」
「月の売上額を食材のコストで割るとおよそ45%前後で、牛肉混ぜ麺1杯130元で売ったら、130-(130×0.45)-原価の65.9元」で、1杯の牛肉混ぜ麺は2元の収入にしかならない。まだほかにもスープや野菜も必要だ、これをわかってもオーナーはあなた方より多く稼いでいると思いますか?」
…と書かれていました。
なんでもこれを貼ったお店のオーナーによると、2022年の元日に1度値上げをし、昨年(2023年)7月に2度目の値上げをしたところ、20年来の常連客がその場で「値上げしすぎだからもう来ない!」と叫んで立ち去ったことがあったそうで、オーナーはお手上げ状態だったんだとか。
そしてこの「台灣的兩種數學(台湾の2種類の数学)」がネットで紹介されると多くのネットユーザーが反応。
文章の中では伏せてあったものの、計算内容から「家賃8万元?食いつくされそうだ」とか、「インフレになると、多くの小さな店が維持するのが苦しくなる」、「要は月の人件費が28万元というのが鍵だ」、「食材コストが45%を占めるのは多すぎる。3割くらいに抑えるべきだ」、「一番儲かっているのは大家さんだ!」などなど、様々な意見が書き込まれました。
お客さん側の目線と、経営者側の目線では感じ方が全然違いますもんね。
利用する側としてはできるだけ安いままであって欲しいとは思いますが、オーナーも値上げは苦渋の選択だったかもしれません。
そしてこう書き込んでいるネットユーザーもいました。
「高すぎて嫌だと思うなら食べなくていい、でもオーナーの前でいう必要もない」
…確かにそうですね。皆さんはどう思いますか?
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
