今日ご紹介するキーワードは「章魚燒裡沒有包章魚」。
「章魚」は海の“タコ”のこと。つまりこれは、「たこ焼きの中にたこは入っていない」です。
え?一体どういうことなのでしょうか。
*****
日本の大阪のソウルフード「たこ焼き」─。
台湾の人たちは日本の食べ物が大好きで、この「たこ焼き」も十数年前に台湾に入ってきているんですが、台湾の人たちの味覚に合わせて独自の変化を遂げています。
日本では「たこ焼き」と言えば、“外はふわっと、中はトロっと”が人気ですが、台湾では“外はカリっと、中はふわっと”が人気のようです。
台湾の人たちは、“トロっと”はあまり好きではないという人も多いようで、実際、台湾の夜市で見かける「たこ焼き」屋さんでは、“たこ焼き”というよりも“たこ揚げ焼き”と言った方がいいくらいに、たこ焼きの鉄板にたっぷりの油を入れてしっかりと中まで火を通して作ります。
台湾のネットでは、「本場の日本のたこ焼きの方が美味しい」という意見もあるものの、「日本のたこ焼きは中身がドロッとしていて口に合わない」とか「ふにゃふにゃした食感で苦手だった」という意見が多く、独自の深化を遂げた「台湾版たこ焼き」派が圧倒的に多いようです。
ところが、その“台湾版たこ焼き”に衝撃の事実が判明し、ネットユーザーたちがざわついています。
それが今日のキーワード「章魚燒裡沒有包章魚(たこ焼きの中にたこは入っていない)」ということ。
最近、あるネットユーザーが、「今日、衝撃の事実を知った!よく食べているたこ焼きは、なんと”イカ”を使っているらしい!」と書き込み、その証拠として、下の方に「本店使用美洲魷魚(本店舗ではアメリカオオアカイカを使用しています)」と小さく書かれたお店の看板の写真を添えてネットに投稿しました。
すると多くのネットユーザーから「初めて知った!あの中に入っているのはタコではなかったのか!」とか、「ずっと食べてきたものは“イカ焼き”だったのか」と驚きの声が相次ぎました。
実は、冷凍食材の専門家も過去に「多くの消費者は知らないが、実は夜市で見かけるたこ焼きにはイカがよく使われている」とコメントしていたことがあります。なんでも、かつてたこ焼きが台湾に入ってきたときにはみんなちゃんとたこの足を切って入れていたそうですが、コストの値上がりによって、ここ数年は多くの店で続々とこのようなイカを切ったものに変えていっている」んだそうです。
でも、そうなると気になるのは、「“たこ焼き”なのにその中に“タコ”ではなく“イカ”が入っているというのは消費者保護法に引っかかるのではないか?というところ。
これについて、消費者保護官は、「業者は正確な情報を掲げるべきであり、売っているものがイカの足であれば、それをきちんと書く必要がある。もし看板にタコを使っていると書いてイカを使っていれば食品安全法に違反する恐れがある。もし指導を受けても改善がない場合は、規定に基づき100万元(日本円およそ480万円)の罰金を科せられる可能性がある。ただ、今回、ネットユーザーが写真をあげていた店舗は、看板上にちゃんと正確な注意書きがしてある」とコメント。つまり、今回の話題に上った店舗に関しては、むしろちゃんと本当のことを書いてあるので、問題はなさそうだということです。
確かに、他にも名前と中身が違う食べ物もありますよね。
例えば、「松露巧克力(トリュフチョコレート)」も形がトリュフに似ているということから名づけられていますが、実際にトリュフは入っていませんし、台湾の夜市でよく見かける白い小さなタピオカのドリンク「青蛙下蛋(qing1wa1xia4dan4)も、直訳すると“カエルが産んだ卵”ですが、見た目が似ているだけで、実際にはカエルの卵とは関係ありません。また、台湾土産として人気のパイナップルケーキも、最近では実際にパイナップルを使っているものも増えていますが、伝統的なパイナップルケーキは“パイナップル”ではなく“冬瓜”が使われています。
ですので、あの作り方で、あの形をしているものが「たこ焼き」であって、中身はタコに限らない…という考え方も一つかもしれません。ただし偽ってはいけません!というところのようです。
皆さんはどんなたこ焼きが好きですか?
中身がイカもなかなか美味しいですよ。台湾でたこ焼き屋さんを見つけたら、ぜひ独自の進化を遂げた「台湾版たこ焼き」も食べてみてくださいね。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
