今日ご紹介するキーワードは「幸福巴士(幸福バス)」。
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今週の台湾は寒波襲来でこの冬一番の寒さとなっています。
台湾は南に位置していますが、高い山が多く、この寒さに北部では1000メートル以上の、中南部では2500メートル以上の高い山では雪が積もっていて、なかなか雪を見る機会がない台湾の人達は、雪景色を一目見ようと深夜から車で山に向かっている人も少なくありません。
でも、その高山エリアで働いている人たちにとっては大変です。
台湾中部・台中市の梨山エリアでは、この寒波の襲来によって標高2600メートルの福壽山農場の「天池」などの場所では、夜には気温が0度まで下がり、雪も降り、道路は凍結していました。そのため危なくてバイクで仕事に行くことができません。
そこで、「幸福巴士(幸福バス)」が大活躍したんだそうです。
この「幸福巴士」とは、台中市が打ち出している、梨山エリアの人々に提供している車のこと。巴士(バス)とは言っていますが、乗車定員9人以下の乗用車です。
台中市の指導の下、梨山地域発展協会が運行している台中市17番目のバス事業者です。
2022年に試験運転を開始し、新佳陽、梨山、松茂、環山の4つの集落を毎日午前8時半から午後6時半の間に固定の時間、固定のルートで4往復していて、年中無休で、全行程無料で乗れるんです。
僻地は交通の便がネックになることが多いんですが、この「幸福巴士」によって、通勤・通学、年配の方の看病やリハビリ、買い物、友人を訪ねに行くときなどに利用されています。また、地元住民の雇用機会も増加しています。
さらには、固定の時間の他にも、このエリアに住む人やこのエリア内の武陵農場や福壽山農場で働く人に限り、事前に予約して柔軟に対応してくれる「フレキシブル車」も受け付けていて、現地の様々な交通需要に対応してくれるんです。
過去には、学校の補習授業が終わるのが、固定運行の最終出発時間である6時半を過ぎてしまうときに、子どもたちのために予約しておいた人もいて、「幸福巴士」が子どものために学校からの帰宅のサポートをしてくれたということもあったそうですよ。
そして今回、この寒波襲来によって、バイクで通勤ができなくなった人たちが、「フレキシブル車」に予約を入れて利用していたそうです。
福壽山農場で働く人たちは仕事が終わるのが遅いことから、普段はバイクで通勤する人が多いそうですが、この寒さの中、バイクで走るのはかなり辛いですし、なによりこの雪の中バイクで山道を走るのはとっても危険!そこで「幸福巴士」が「フレキシブル車」で対応してくれたんです。
でも最初は、この超低温の中、夜間に車を出してくれるドライバーはいないのではないかと心配していたそうですが、ドライバーは応えてくれて、凍えるような寒さの中、車を走らせてくれました。
この「幸福巴士」の「フレキシブル車」に夜9時半に迎えに来てもらい仕事場から帰宅した利用客は、「どんなに寒くても寒さを感じなくなった。辺鄙な土地の交通のことを忘れないでいてくれた台中市に感謝したい。地元の人たちは気温が低くても暖かく快適に家に帰ることができる」と語っていました。
また、この「フレキシブル車」を運転していた「幸福巴士」のドライバーは、「寒波の影響で人々は夜間に帰宅する交通手段への制限が多かった。夜間、かなり寒い中での出勤だったが、いっぱい着込んで、タイヤにチェーンを巻いて車を出した。人々を安全に家まで送り届けたとき達成感があった」と話しています。
まさに名前の通り「幸福巴士」だと思った人も多かったでしょうね。寒い日々に心がほっこりする話題でした。
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なお、台中市交通局は今、この「幸福巴士」のサービス引き上げを打ち出していて、地域住民からの声に応え、今度は、人だけでなく物も一緒に運ぶ「客貨混載」サービスを始める計画だそうで、梨山エリアの辺鄙な土地の人々により便利な交通手段を提供しようとしています。
Rti 台湾国際放送
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