きょうのキーワードは「窗殺」です。窓に殺すという字。これはいったい何の意味でしょうか?
これは鳥が窓に衝突し、その衝撃で死ぬことを表します。日本では、バードストライクともいわれています。近年、窓ガラスにぶつかって死ぬ鳥が世界的に増えているといいます。
原因の多くは窓ガラスの鏡面効果、ミラーリングです。まず窓ガラスそのものが、中がのぞきにくいミラーガラスを使っていると、鏡のように景色が映り、鳥は空が続いていると勘違いし激突するということ。
もう一つはミラーガラスではない通常のガラスでも、現在の窓ガラスは透明度が高く、同様にぶつかってしまう可能性が高いということなんです。
統計によると、毎年アメリカでは3億から9億羽の鳥が、韓国では800万羽の鳥がこうしたバードストライクによって亡くなっているという調査結果があります。台湾でも近年、こうしたchuangsha、窓ガラスにぶつかった衝撃で死ぬ鳥について調査やそうした被害を防ぐ取り組みが行われています。
台湾猛禽研究会の獣医の王氏は建築物の数と密接に関連していると指摘。台湾はこのバードストライクによって死んだ鳥の数の調査や統計はこれまでなかったものの、2019年時点で台湾全体にはおよそ800万棟の建物が存在していることから、バードストライクによって死ぬ鳥は、韓国と同等。つまり、台湾でも毎年およそ800万羽の鳥が死んでいると推定されています
台湾猛禽研究会が分析したバードストライクで死んだ鳥で最も多いのは、タイワンゴシキドリという鳥です。台湾華語では五色鳥といいます。緑色が貴重ですが、その他に赤、青、黃などの色があり大変鮮やかで美しい鳥です。つづいて多いのがキンバトといわれるハト科の鳥類。台湾華語では翡翠鳩といいます。そのほか、スズメ、また、カンムリオオタカなどがあります。
こうしたバードストライクの問題は、台湾固有の野鳥にとって特に大きな脅威です。死んだ鳥のうち、台湾またはアジアにおける固有種の割合が高く55%に達しています。多くの貴重な野鳥がこのバードストライクによって死んでしまっているということなんですね。また、ある調査ではバードストライクによって死んだ鳥の8割以上が健康な個体であったということ。元気な鳥が不意な事故で死んでいるとうことを表しています。
王氏は、現代の台湾の建物は景色や採光を重視して、大面積のガラス窓を使用しており、こうした、ガラスの鏡面は広大な空や写しだすので多くの鳥たちはこうした景色に飛び込もうとしてぶつかってしまうもので、鳥類に対してフレンドリーなものではないと指摘。逆にこれまでの、1960年代から1970年代の伝統的な古い建物は通常、窓の外には鉄格子が設置されているため、鳥たちは飛行する範囲を明確に認識できたといいいます。
こうしたバードストライクを防ごうと台北市の地下鉄台北メトロMRTの文湖線、ブラウンラインの麟光駅、動物園駅では、窓ガラスをすりガラスにし、台湾を代表する鳥の美しいイラストが描かれた新たな窓を設置。すりガラスに淡い光がさしてイラストが一層華やかになっています。そのほか、台湾の学校や施設などでもバードストライクの被害が発見された窓ガラスに、ネットを取り付けるなどの取り組みが行われているということです。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
