今日ご紹介するキーワードは「茶碗蒸」。
そう、これは日本料理の「茶碗蒸し」のことです。
実はここ最近、台湾では「茶碗蒸し」の話題で盛り上がっているんです。なぜだと思いますか?
きっかけはある事件─。
先日、台北市内のある回転寿司店で、お客さん同士がトラブルとなり、殴り合いの喧嘩に発展して警察沙汰になったという事件がありました。
…と、ここまではまぁ、時々あるニュースですが、そのトラブルの様子の動画がネットに流れると一気に注目を集めることになったんです。
どのようなやり取りだったのかというと、一見するとちょっと怖そうな風貌の男性が、回転ずしのレーンを挟んだ隣の席の男性から視線を感じ、「おい!何見てるんだよ」と言ったことが始まり。それに対し、言われた側の眼鏡をかけた男性は「自分は茶碗蒸しを頼んだだけだ。何か問題でも?」と応戦しました。
そして言い合いがヒートアップしてきたところで怖そうな男性が一言。
「茶碗蒸しみたいな顔しやがって!」
この発言がネットで観た人たちに大うけしてしまったんです!
この映像を見たネットユーザーたちからは、「茶碗蒸しみたいな顔ってどんな顔だよ!」という点が特に話題となり、「つまりとってもソフトだってこと?」、「肌がつるつるで、しわがないってことじゃない?」、「魅力的ってことじゃないの?」と様々な解釈をあげ、“罵っているはずが罵れてない!”と盛り上がったんです。
そして、もう翌日には「茶碗蒸しみたいな顔しやがって」とわざと言う冗談がネットや学校などでも流行り出しました。
それだけではありません、その喧嘩の舞台となった回転ずしチェーン店の爭鮮(Sushi Express)は、この騒動に乗っかり、オフィシャルのフェイスブックページで、抽選で200名に茶碗蒸しが当たるキャンペーンを行ったり、顔が茶碗蒸しになった2人が喧嘩しているイラストと共に「海鮮茶碗蒸“超派”(海鮮茶碗蒸しは超怖い)!5日間10元引き!」というキャンペーンを告知。
また、別の回転ずしチェーン店「スシロー」も、台湾で有名なドラマのセリフを引用して「喧嘩するならレッスン室に行きな!茶碗蒸し食べたいならスシローにおいで!」と書き込んだり、大手コンビニエンスストアの台湾ファミリーマートも、フェイスブックで「全家的茶碗蒸最好吃(ファミリーマートの茶碗蒸しが一番おいしいよ)」とコメントしていました。
これにはネットユーザーたちも、「オフィシャルサイトの“中の人”、仕事が速い!いいね!」、「茶碗蒸し食べたくなってきた」などと大盛り上がりでした。
なお、ビッグデータキーエンジン世論分析システム「KEYPO」の、2023年9月16日から10月15日までの1か月の「茶碗蒸」というワードがネット上で使用された回数のグラフを見てみると、普段はごくわずかなのに、事件が起こった翌日、10月13日にはグラフが跳ね上がっていて、なんとこの日だけでのべ3万2,371回も「茶碗蒸」という言葉が書き込まれたんだそうです。
ただ、この事件、一見すると怖そうな男性が眼鏡の男性に因縁をつけたように思われますが、目撃者の話ではトラブルが起きる前から眼鏡の男性は店員に大声を上げたりあまり態度が良くなく、どちらかと言うと眼鏡の男性が挑発して起こってしまったトラブルのようです。
状況を知らず、見た目だけで判断して勝手にあれこれ言ってはいけませんね。でもお互いに手を出してしまったのも良くありません。
そして、とんだとばっちりを受けてしまった「茶碗蒸」ですが、逆にみんなから愛されていることがわかる出来事になりました。
ちなみに、台南のある漫画家は、このトラブルを二コマ漫画で描き「茶碗蒸しのような顔って、どちらかと言うと褒められているようだ」とコメント。さらには、みんなはどんな食べ物だったら罵られていると思う?と問いかけたところ、ネットユーザーからは、一般にみんなが嫌っている「火鍋の中のタロイモ」や「ミックスベジタブル」だねと言う意見がありました。
皆さんは、これを言われると罵られているように感じる…と言う食べ物はありますか?
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
