今日ご紹介するキーワードは「60元幸福餐盒」。これは「60元の幸福弁当」のことです。
国境が解放されて、観光客の姿もよく見かけるようになり、久しぶりに台湾を訪れた人たちから、台湾の物価が上がった!と言う話をよく聞きます。為替による影響がかなり大きいと思いますが、物価も実際にやや上がっています。
そんな物価上昇の時代に、「60元(日本円およそ280円)の幸福弁当」が話題となっています。
これは、行政院農業委員会が、農家を支援し、食育と合わせて台湾の農畜産物を消費者にアピールするため、また国連のSDGsの「飢餓をゼロに」という目標に沿って、昨年(2022年)に試験的に販売を始めたもので、台湾の鯖、または台湾の豚肉、もしくは台湾の鶏肉をメインに、台湾産のお米を使ったご飯と、台湾産の野菜を少なくとも3種類は使用した副菜によって作られたお弁当を販売しています。
今、台北では1食を100元以内に収めるのもなかなか難しくなっているので、この価格は嬉しいですし、そんなにリーズナブルでありながら、台湾の食材を使い、栄養バランスも考えられていて、更には温かい状態で提供されるということで、試験販売開始後から人気となっています。
その反響の大きさから、農業委員会は今年、11の業者と協力して「60元の幸福弁当」を毎週1000個販売。
また、台湾の大手スーパーマーケット「全聯福利中心(PXマート)」や、量販店のカルフールとも手を組み、まずは台北市や新北市の一部の店舗からこの「60元幸福弁当」を販売しています。
実は「全聯福利中心(PXマート)」は2014年から独自に89元の「美味堂熱便當(美味堂のあったか弁当)」を販売し人気となっていたんですが、今年は更に「美味堂」と農業委員会が協力し、厳選した台湾産の食材を使った「豚のひれ肉」の「60元の幸福弁当」を、台北の45の店舗で販売。好評だったことから、6月5日からは300店舗に拡大し、メインを「黄金の骨なし厚切りチキンフィレ」に変更して新たな「幸福弁当」を打ち出します。また同時に、時間配達サービスの提供も始めるそうです。
そして量販店のカルフールでは、「鯖弁当」と「とんかつ」の2種類の「幸福弁当」を販売していましたが、5月26日から新たに「やわらか鶏むね肉のグリル弁当」を新発売しました。
そしてさらには、もっと安い「49元の安心リーズナブル弁当」も打ち出しています。
こちらは“お弁当”というよりは、「水餃子」、「焼きそば」、「チャーハン」というような単品ものなんですが、それでもこの49元(およそ230円)という価格での提供は嬉しいところです。
「全聯福利中心(PXマート)」もカルフールも、どちらも「60元の幸福弁当」人気はかなり高く、ほぼ毎日完売だそうで、「全聯福利中心(PXマート)」は今年の年間売上2億元を、カルフールも年間売り上げ数千万元を目指しているそうです。
なお「全聯福利中心(PXマート)」の関係者は、サプライチェーンの一つの業者は学校給食作り45年の実績を持っていて、トレーサビリティのある食材のみを使用し、専門の栄養士や食品技術者参加の下、食材本来の風味を生かして調理している。更には、安全なパッケージと輸送も実現していると説明していて、もし今後、農業委員会の協力がなくなっても、サプライチェーン連携であったか弁当の販売は続けていくと話しています。
使われている食材の生産地もはっきりとしていて、栄養も考えられ、暖かく、かつ、お財布にも優しい「60元の幸福弁当」。これからも販売店舗はどんどん拡大していく予定とのことで、駅弁と並んで台湾を代表する人気のお弁当になっていくかもしれません。
Rti 台湾国際放送
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