明日(11/12)から、台湾北部・台北の台北流行音楽中心(台北ミュージックセンター/TMC)で、1997年に31歳の若さでこの世を去った、台湾を代表するシンガーソングライター、張雨生の特別展が始まります。
張雨生は、この特別展の開始日である11月12日に亡くなりました。
1997年10月20日午前2時40分ごろ、仕事を終え、車を運転して淡水に帰る途中、疲労から交通事故を起こして昏睡状態となり、そのまま意識を取り戻すことなく、24日後の11月12日にこの世を去りました。
あれから25年経ちますが、今も多くの台湾の人たちの心の中に、彼の歌声と、彼が世に送り出した歌が残っていて、彼から影響を受けたアーティストたちも活躍しています。
ハイトーンの透き通る伸びのある歌声が特徴の張雨生─。
彼は、国立政治大学在学中に音楽活動を始め、音楽プロデューサー翁孝良氏の目に留まり、音楽の世界へと足を踏み入れました。
そして、「我的未來不是夢(私の未来は夢じゃない)」という曲が、“台湾コーラ”と呼ばれる炭酸飲料「黑松沙士」のCMソングとなり、この曲で張雨生の名が世に広く知られることとなりました。
またシンガーソングライターとしてのみならず、プロデューサーとしても活躍。
1996年、今ではアジアの歌姫とも言われ人気の“アーメイ”こと「張惠妹」の1stアルバム「姊妹(Sister)」と2ndアルバム「BAD BOY」のプロデュースを手掛け、アーメイを有名歌手へと押し上げました。
その多彩な音楽と万能の創造力で“音楽の魔術師”と呼ばれ、多くの人を魅了してきました。
そんな張雨生の没後25周年特別展は、「想你到月球|FLY ME TO THE MOON & BACK」をメインテーマに、彼の名曲「天天想你(毎日あなたを想う)」と「帶我去月球(私を月に連れてって)」の2つの楽曲の世界観を融合させた展示会。
キュレーターの“格子”こと、王耀邦が、人気ロックバンド・五月天(メイデイ)の瑪莎(マサ)、台湾の三大娯楽賞と呼ばれる「金曲奨」、「金馬奨」、「金鐘奨」などのデザインを手掛ける王宗欣(Cowper Wang)、作家の陳德政(Pulp Chen)と共に、張雨生が生前10年の創作活動の中で生み出した音楽と7つのエリアを組み合わせ、空間、音楽、映像、テキストによる、まるで“宇宙の散歩”のような体験ができる展示会となっています。
その中には、今、活躍している、女性シンガーソングライターの「陳綺貞(Cheer Chen)」、男性シンガーソングライターの「韋禮安(William Wei)」、台湾を代表するSOUL/R&Bシンガーの「9m88(ジョウエムバーバー)」、ヒップホップユニット「夜貓組(Yeemao)」、幅広いジャンルを奏でる3ピースバンド「告五人(Accusefive)」の5組の人気のアーティストによる、張雨生へのオマージュを込めた演奏を体験できるエリアもあって、新しい世代も張雨生の音楽を、時空を超えて感じ、楽しめる架け橋となっています。
この特別展の音楽監督を務める五月天(メイデイ)の瑪莎(マサ)は、「原曲を聞いたことがある人は、カバーを聴いて、きっと嬉しい驚きを感じるはずだ。現代音楽で流行している音楽の要素は、彼が生み出した曲の中に全てある」と語っています。
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張雨生没後25周年記念特別展「想你到月球|FLY ME TO THE MOON & BACK」は、明日(11/12)から、来年(2023年)2月28日まで、台北市南港にある台北流行音楽中心(台北ミュージックセンター/TMC)で開催されます。
毎週月曜日と、旧暦のお正月である「春節(2023年は1月22日)」と、前日の大みそか(1月21日)は休館ですが、この年末年始、台湾を訪れる機会があれば、台湾の人たちが今も深く愛する“音楽の魔術師”、張雨生の世界を体験しに行ってみてくださいね。
Rti 台湾国際放送
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