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文化の台湾 - 2021-12-03_第11回 総統文化奨

  • 03 December, 2021
文化の台湾
各分野で大きな貢献をした人々を表彰する「第11回總統文化獎」の受賞式典が行われ、蔡英文・総統が自らプレゼンターを務めた。(写真:総統府Flickr)

先月(11/30)、台北市の圓山大飯店(グランドホテル)で「第11回總統文化獎」の受賞式典が行われました。

この「総統文化奨」とは各分野で大きな貢献をした人々を表彰するもので、2001年に陳水扁・総統時代に、中華文化復興運動総会(現在の中華文化総会)が設立した台湾の総合的な賞です。

2年に一度、開かれていて、今年は11回目です。

毎回、5から6項目の賞が授与され、これまでに合計51の個人や団体が受賞しています。

なお、賞の名前は総統が変わるごとに変更されていて、「第11回 総統文化奨」の受賞項目は、「文化耕耘獎」、「在地希望獎」、「人道奉獻獎」、「青年創意獎」、そして「社會改革獎」の5項目で賞が授与されました。

具体的にどのような賞なのかというと、

「文化耕耘獎」は、長きにわたり、文学、音楽、美術、視聴覚芸術、建築、パフォーマンスなど芸術分野において創作に努め、その専門を積極的に促進し、社会的なケアに参与し、人文啓蒙などの活躍を行っていて、卓越したパフォーマンスで、ロールモデルと呼ぶことができる人物に送られる賞で、今回は、映画監督の李安(アン・リー)監督が受賞。アン・リー監督は、アカデミー監督賞二回、ゴールデングローブ賞 監督賞二回を受賞した台湾出身の世界的に有名な映画監督です。

「在地希望獎」は、長きにわたり、地域文化の保存や生態系の保全、空間改造、特色ある産業、コミュニティケアなど、“参加型”のコミュニティ活動を行い、具体的に社会のロールモデルとなっている個人や団体に送られる賞で、今回は、台湾を一周する歩道を作るという夢から始まり、人々の力を集結して、山林に初の歩道を作り、近年は地方の歴史資料や文化財資産の保存にも努めている「台湾千里歩道協会」が受賞。

「人道奉獻獎」は、長きにわたり社会貢献活動、しゃかい的格差の解消、人道主義への取り組みなど、全ての人のモデルとなるような活動を行った人に送られる賞で、今回は、1990年代から積極的にホスピスの概念を推進し、台湾のホスピス医療の第一人者として貢献してきた陳榮基・医師が受賞。

「青年創意獎」は、破壊的で革新的な思考と実践により、新世代の創意文化を表し、傑出した影響力をもつ40歳以下の若者に贈られる賞で、今回は、HRC舞蹈工作室(HRCダンススタジオ)の創設者、陳柏均氏が受賞。

「社會改革獎」は、長きにわたり社会改革や社会的進歩の価値を推進して、解決策を提案し、台湾の社会の発展に大きく貢献してきた者に贈られる賞で、今回は、40年に渡り台湾の社会改革と進歩的価値の提唱をし、民主主義と人権の概念を若い学生の心に根付かせ、社会のあらゆる分野で深化させるために努力してきた、陳文成博士記念基金会が受賞しました。

中でも、「文化耕耘獎」に選ばれた李安・監督について、プレゼンターを務めた蔡英文・総統は、国内外の映画・芸術界において輝かしい成果を残し、人々が忘れられない多くの作品を生みだしてきた。自分を含め多くの人が李安・監督の映画に影響を受けていると思うとし、台湾の映画・演劇業界の発展に貢献してくれた李安・監督に感謝をすると述べました。

また、「青年創意獎」に選ばれたHRC舞蹈工作室(HRCダンススタジオ)の創設者、陳柏鈞氏は、台湾のストリートダンスを国際舞台に押し上げたこと。そして、その表現の中に台湾本土の伝統文化的な要素を取り込み、ブレイクダンスをオリンピック種目に押し上げるなど、目覚ましい活躍から受賞となりました。

今年(2021年)は、台湾文化協会設立100周年の記念の年で、蔡英文・総統は、「100年来、多くの先人たちが自由を基礎とした社会を求めて、勇敢に立ち上がり、何世代にもわたってそれを受け継ぎ、民主主義と自由という価値観と豊かな文化的景観を作り上げてきた。政府は引き続き、台湾が自由奔放な場所であり続けるよう努力を続けていく。受賞者の皆さんには、台湾の良さを世界の隅々にまで伝えて欲しい」と語っていました。

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