多くの民間行事は旧暦で行われている台湾では、今年は明日8月14日が“旧暦の7月7日”、「七夕」です。
七夕の由来は、台湾でも日本同様、七夕の夜には織姫と彦星が天の川を渡って年に1度の再会を果たす日とされています.
言い伝えによると、道教の最高神である玉皇大帝には7人の娘がいて、一番下の娘・織姫は最も聡明で可愛く、裁縫が上手だったそうです。一方、玉皇大帝は牛の群れを持っていましたが、それを若い牛飼いに与えて管理させていました。その若い牛飼いと織姫が意気投合、恋愛へと発展します。すると次第に仕事をおろそかにするようになっていきました。それに玉皇大帝は怒り、二人に7日に1日しかあってはならないと告げるよう、カササギを呼びつけました。ところがまさかの、カササギが伝え間違いをして「毎日会ってもいい」と伝えたそうです。二人はうれしさのあまりますます仕事をしなくなりました。
これに玉皇大帝は大激怒!毎年1日だけ、旧暦の7月7日の夜だけしか会えないようにされてしまい、その日は二人が出会えるようカササギが責任をもって何千羽ものカササギによるカササギ橋を作ることにしました。
年に1度しか会えないため、話は尽きず、終わらない悲しみに、彼らの涙を象徴するようにこの日は雨が降ることが多いとされています。
日本では、「七夕の夜に、カササギが翼を並べて天の川に橋を渡して織姫と彦星が会えるようにする」という部分だけがよく紹介されていますが、この由来を聞くと、カササギの伝え間違いの罪はかなり大きいのでは?!と思ってしまいますが…、大方は日本で言われている由来と同じような内容です。
ただ、日本では「織姫と彦星が無事に会えるといいね」と思いを馳せる…という感じですが、台湾では「チャイニーズバレンタインデー」とも呼ばれ“恋人の日”となっています。
そのため、この日は恋人と過ごしたり、中にはこの「七夕」に結婚する人もいるようですが、織姫と彦星は離れ離れになってしまっていることから、民間の言い伝えでは7月7日に結婚すると3年以内に関係が変化して分かれてしまうという言い伝えがあるそうです。
(まぁ、言い伝えですので気にしないという人も増えているようです。)
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また、台湾独特の文化としては、台南市では「16歳の成人式」が行われます。
これは、台湾では古くから16歳が成人とされていたからで、古く清朝時代の台南府(台湾南部)では、港で働いていた少年工たちが16歳になるとこれまでの家計の足しとしての仕事ではなく、大人と同じく仕事を任されるようになり、給料も大人と同じように受け取れるようになることから、16歳が大人への仲間入りとされ、お祝いをしていたことが起源だとされています。
でもなぜ「16歳の成人」と七夕が関係しているのかというと、台湾最大の方言、台湾語では、織姫は「七娘媽」と呼ばれています。
「七夕」は、織姫が生まれた日であるとされていることから、この日は別名「七娘媽の誕生日」という言い方もされています。
台湾に伝わる七夕伝説では、無理やり引き裂かれてしまった織姫と彦星をかわいそうに思い、織姫のお姉さんたちが、ひそかに2人の“子供”を育てたというエピソードがあります。そのことから7姉妹は “子供の守り神”と呼ばれるようになりました。
また、当時は医療が発達していなかったことから、幼児が亡くなることが多く、“子供の守り神”である「織姫」に預ければ子供が健やかに育つとされ、幼少期に、香炉、花や果物、紙で作られたランタンをもって「織姫」を祀る廟に行き、“神様へこの子を預けた”という意味となる、古い貨幣や銀、チェーンなどを赤い糸を通してつないだ「絭」というお守りを幼児の首にかけ、無事に16歳を迎えることができるよう願いました。そして16歳の成人を迎えた年の「織姫の誕生日」、つまり「七夕」」に、その“ 絭”、つまりお守りを取り外し、麺やチマキなどを供え長年のご加護に感謝するという風習がありました。
そのようなことから今も台南では「七夕」に「16歳の成人」の行事が行われています。この「16歳の成人」の行事は、台南市の伝統的な民俗習慣として登録されています。
そして、今年も旧暦の七夕、明日8月14日に台南市でこの「16歳の成人」の行事が行われます。
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明日、8月14日は旧暦の7月7日「七夕」─。
台湾では「七夕」の習慣がもう一つあります。それは、「月下老人にお参りに行く」!この「七夕」は、“独身者が恋愛の神様「月下老人」に良縁を求めてお参りに行く日”ともされているんです。
「月下老人」が祭られている廟では、日ごろから良縁を求める人が多く集まっていますが、この「七夕」は毎年特に多くの人が訪れますよ。
ただ、月下老人にお参りに行く際には、気をつけなくてはならない“タブー”があります。
●月下老人をお参りする際には、帽子、マスク、サングラスなど、顔を隠してしまうものを身につけてはならない。これは月下老人が顔を確認できないからなんだそうです。
●露出の高い服はNG。神様を敬うようなつつましい服装にしましょう。
●「傘」を持って行ってはならない。これは、“解散”の“散”と言う字の発音と「傘」の中国語の発音が同じであることから、ご縁を求める人にとってよくないから。もし折り畳み傘を持っている場合は、バッグにしまいましょう。
●“結緣茶(縁結び茶)”と呼ばれる飲み物を「ふ~ふ~」して吹いて冷ましてはならない。これは、月下老人がめぐり合わせた縁を吹き飛ばしてしまうから。
●幸せのおすそ分けとして持ちかえる結婚のお祝いのお菓子を、選んではなりません。もし自分で選ぶんだったら、月下老人はどうご縁をつなぐお手伝いをしたらいいのですか?
…と言われています。
いかがですか?台湾の「七夕」は、名前や由来は同じですが、日本とも習慣が違いますし、行事が盛りだくさんですね。
Rti 台湾国際放送
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