リスナーの皆様は、日本の画家で彫刻家の奈良美智(なら よしとも)さんをご存知でしょうか。世界的に高く評価されている現代美術のアーティストの一人であり、台湾でも高い人気を誇ります。あまり芸術には興味ないという方も、目を吊り上げ、少し不貞腐れたような、それでいて可愛らしい特徴的な表情でこちら側を見つめる少女の絵は、きっとご覧になったことがあると思います。
さて、このほど、奈良美智さんの特別展が、中華文化総会の主催で、来月3月12日から6月20日まで、台北市の国立台北芸術大学関渡美術館で行われることが明らかになりました。そして、何と奈良さん自身も2月14日に中華民国台湾に入国、現在、隔離生活を送っているんです。
今回の特別展は、まさに中華民国台湾と日本の友好関係がきっかけとなり、実際に形となったといえます。特別展の開催、そして奈良美智さんの来台までの流れをご紹介しましょう。
きっかけは去年の4月、奈良さんのツイッター上の一つの投稿でした。奈良さんは、昨年の4月23日、蔡英文・総統のアカウントに標準中国語で、台湾からのサージカルマスク寄贈への感謝のメッセージを、そして、インターネット上でみつけたんでしょうか、猫のクッキーと一緒に蔡・総統が微笑んでいる写真を添付し、「この写真、そして、あなたの猫が好きだ」とメッセージを送りました。
奈良さんは返信を期待して送ったわけではなかったようですが、蔡英文・総統はこのツイートに、「わたしのネコはCookie というんですけど、いっしょに会議に出るのが好きみたいです。」と、クッキーの写真を添付し、日本語で返信しました。
蔡・総統からのリプライに感動した奈良さんは再び標準中国語での返信の中で、新型コロナウイルス収束後、台湾で大型の展覧会を実施したい、と返信しました。
こうした奈良さんと蔡英文・総統のやり取りがきっかけとなり、さらに今年は東日本大震災から10年という節目の年ということもあり、台湾における日本の大使館に相当する日本台湾交流協会も、奈良さんの特別展を日台の友好の証にしたいと希望、奈良さんの同意を経て、この度、台湾では初めての特別展が実現することとなりました。
3月12日から3ヶ月あまりに渡って開催される特別展では、昨年、森美術館で展示された新作、ミス・ムーンライトも展示されるということです。
奈良さんは、台湾に入境した14日から連日、自身のツイッターで食事の写真など、隔離生活の日々についてシェアしています。ちなみに、奈良さんが隔離用のホテルに到着した初日、蔡英文・総統から日本語による歓迎のメッセージと共に、チョコレート小籠包、タピオカミルクティーなどの差し入れが届けられたそうです。
14日間の隔離期間プラス7日間の自主健康管理期間を含め、奈良さんが台湾の人々の前に現れるのは、開幕の数日前、3月2週目になりそうです。台湾では多くのファンが、展覧会の開幕、そして奈良さんとの交流を楽しみに待っています。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 
