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文化の台湾 - 2021-02-26_元宵節

  • 26 February, 2021
文化の台湾
元宵節に食べる「元宵」は実は「湯圓」とは作り方が違う。「元宵」は餡を包むのではなく、餡を白玉粉の上で転がしてコーティングしていく。(写真:CNA)
文化の台湾
圓山大飯店で行われていた元宵節の「猜燈謎」イベント。頭をひねらないとわからない“なぞなぞ”がずらりと並んでいる。

今日、2月26日は旧暦の1月15日、「元宵節」です。この「元宵節」とは、旧正月を迎えた後、最初の満月の日のこと。

正月は旧暦の最初の月「元月」。そして昔の人達は“夜”のことを“宵”と呼んでいたことから、正月15日は“元月”の“宵”で「元宵節」と呼ばれるようになりました。

この「元宵節」の由来は諸説あります。

ひとつ目は、漢の時代、高祖・劉邦の妻・呂后の死後、政治を独占していた呂・一族を滅ぼしたクーデター事件が収まったのが正月15日であったことから、二度とこのような事が起こらないようにと文帝がこの日を「元宵節」と名付け、皇帝は毎年この日に宮廷を出て民と祝賀を行ったという説。

二つ目は、道教にまつわる話で、道教における最高神である玉皇大帝が大切にしていた一羽の天鵞(白鳥)が天から地上に舞い降りた際、一人の猟師の放った矢で傷ついてしまいました。それを知った玉皇大帝が怒り、正月15日に地上を焼き払う計画をしました。しかし、それを知ったある仙人が民衆を救うために地上に降り、正月15日に家々で松明を燃やし、提灯を灯すことでその災難から逃れることができると伝えました。

人々は仙人の言葉通りに、正月15日に松明を燃やし、提灯を灯すと、その仙人は玉皇大帝に「地上は焼き払った」と報告し、玉皇大帝も地上を見下ろすと地上が赤々とした炎に包まれていてすでに焼き払われたと錯覚したため、実際に焼き払われなくて済んだことから、毎年正月15日には提灯を灯す習慣ができているという説。

さらに三つめは、漢の時代のある冬、東邦朔という大臣が庭を歩いていたところ一人の宮女が井戸に飛び込もうとしているのを発見し、慌ててその宮女を救ったあと、なぜ自殺しようとしたのかを尋ねました。すると宮廷につかえてから、家族に会うことができず辛いとのこと。かわいそうに思った東邦朔は、彼女を家族に会わせてあげられるよう考え、自ら占い師に扮し、町で人々に「正月15日に赤い服を着た女神が長安の街を焼き払いに来るが、正月13日にロバに乗った赤い服の若い女性が下見に来る。その時に皆で助けを求めれば助かる」と伝えました。

そして正月13日、その通り赤い服の女性が来るとみんなが助けを乞いました。しかし、その女性から「もし燃やさないと私が玉皇大帝から怒られる。自分たちの皇帝に相談してみて」と言われます。

その相談を受けた皇帝は困り果てますが、そこで東邦朔が、「いい案があります。火の神は湯圓(団子)が好きらしいので団子を振る舞いましょう。そして町全体にランタンを掲げて街が燃えているように見せましょう」と提案します。

皇帝も「それはいい考えだ!」とし、正月15日当日、町は大賑わい。町の外からもたくさんの人が見学に訪れ、その中には東邦朔が救った宮女の家族の姿も。こうして宮女は家族にも会えました。その宮女の名前が「元宵」であって元宵が作った団子が特に美味しいことから「元宵節」と名付けられたという説。

このようにさまざまな説がありますが、このような由来から今では「元宵節」には色とりどりのランタンを飾り、夜の町を明るく彩り、みんなで元宵というお団子を食べにぎやかに過ごします。

台湾では「元宵節」には、各地でランタンフェスティバルなど様々なイベントで盛り上がります。

中でも、毎年台湾各地で持ち回りで行われる大規模な「台灣燈會(台湾ランタンフェスティバル)」や、台湾北部・新北市平溪で行われる「平溪天燈節(平溪スカイランタンフェスティバル)」はよく知られていますが、このほかにも、台湾南部・台南で行われる100万発を超えるロケット花火と、それ以上の爆竹が2日間鳴り響く世界三大民族祭りの一つ「鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)」や、台湾東部・台東で行われる“寒單爺”という神様に爆竹を投げつけて無病息災を祈る「炸寒單(爆竹祭り)」も台湾の「元宵節」を代表する有名なイベントです。

ただ今年(2021年)は新型コロナの防疫対策から、台湾北部・新竹で開催予定だった「台灣燈會」と、台南の「鹽水蜂炮」、台東の「炸寒單」は中止に、「平溪天燈節」は延期となっています。

また、毎年この「元宵節」のために、各地方自治体がその年の干支の形をした手提げDIYランタンをイベント会場で配布しています。今年はイベントは行われませんがこのDIYランタンは各地で配布されているので、各家庭で小さなランタンに明かりをともして、“一家だんらん”の象徴とされる元宵というお団子を食べて過ごしている家も少ないくないようです。

そして、このお団子だけでなく、「元宵節」の楽しみの一つに、「猜燈謎」という遊びがあります。これはなぞなぞ遊びで、例えば「猜一個字/1. 七十二小時( 72時間と言えばどんな字でしょう?)」。1日は24時間、72時間は3日なので…正解は、“日”を3つ書いた水晶の「晶」という字!…というように、漢字や物、台湾の地名などに関する、ちょっと頭をひねらないとわからないなぞなぞがたくさんあって、正解したらプレゼントがもらえる!というような遊びが家庭や学校などで行われます。

台北市の有名なホテル「圓山大飯店(グランドホテル)」でもの「元宵節」のころにはこの「猜燈謎(なぞなぞ大会)」イベントが行われています。

簡単な中国語がわかればいくつか解けるかもしれませんよ。

では、今年、「圓山大飯店(グランドホテル)」のロビーにあった「なぞなぞ大会」から1問。

「沒有貓的地方(射一地名)」=「猫のいない場所はどこでしょう?」

なぞなぞの答えわかりましたか?答えは“猫”が“空っぽ”ということで、台北市のお茶で有名なスポット「貓空」でした。

「元宵節」のころに台湾を訪れる機会があれば、ぜひ台湾の友人たちとともに「猜燈謎(なぞなぞ大会)」も楽しんでみてくださいね。

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