今日は12月30日、激動の2020年も明日の大晦日のみ、残り一日となりました。伝統的な行事は旧暦でお祝いする台湾では、お正月といいますと、いわゆる春節、旧正月が本番です。例年は、1月1日、新暦のお正月のみが祝日でお休みなのですが、来年は、1月1日が金曜日という事で、3日まで三連休となっており、前後に休暇をとって、長期休暇を取得している人もいます。
ただ、台湾では先週の22日、およそ8ヶ月ぶりに、新型コロナウイルスの市中感染者が確認されました。各地方自治体主催の年越しイベントは、基本的に中止にはならないものの、感染防止対策が強化されて行われる予定です。また、先週から今週にかけて開催予定だったイベントやコンサートの中には中止や延期となったものもあり、やや緊張感が高まった中での年越しとなりそうです。
さて、先週のこのコーナーでは、大手検索エンジンGoogleの検索ランキングから、各項目の急上昇キーワードを取り上げ、2020年の台湾を振り返りましたが、今週は、大手ポータルサイトyahoo台湾のネットオークションの検索ランキングトップ10から、今年の台湾を振り返っていきたいと思います。
10位から順にご紹介していきましょう。10位は、主にスクーター用のスマートフォンホルダーにとりつけられる小型の日傘です。意外なグッズが10位となりました。
台湾では昨年からフードデリバリーサービスの人気に火がつきました。さらに、今年は新型コロナウイルスが流行したことにより、特に春先、店内での食事を控える人が増えたことでさらに普及、市中感染がコントロールされた以降も、台湾の人々の生活に欠かせないものとなりました。街なかでは至るところで業者の配達員のスクーターをみかけます。そして、こうした配達員の人たちは、スマートフォンをつかって注文内容や届け先を確認するのですが、直射日光が当たってスマートフォンが熱をもち使えなくなったり、光の反射で画面が見え辛くならないよう、こうした小型の日傘を買い求める人も増えたんです。同時に、スクーター用のスマートフォンホルダーの売上も伸びたそうです。ちなみにこうした日傘は、一つ台湾元45元(日本円にしておよそ165円前後)ほどです。
9位は、中国大陸のメーカー、シャオミのスマートバンド5です。腕時計のように腕に巻くだけで歩行数や睡眠の質などを確認できるスマートバンドは、台湾でも健康意識の高まりにより普及していますが、シャオミの新製品、スマートバンド5が7月に発売されると話題となりました。政治的には中国大陸と微妙な関係にある台湾ですが、シャオミはその品質レベルと低価格で、台湾市場でも評価を受けています。
8位は、日本の玩具メーカー、任天堂の「ニンテンドースイッチ」、そしてソフトの「どうぶつの森」、「リングフィットアドベンチャー」です。こちらも新型コロナウイルスの影響により、家に引きこもる人が増え、ゲームが人気となりました。中でも、バーチャルな世界で他の人達と交流できる「どうぶつの森」、そして家で運動不足を解消できる「リングフィットアドベンチャー」は特に話題となり、売上は大幅にアップしました。
7位は、人気アニメ「鬼滅の刃」の関連グッズです。日本で大ブームとなっているアニメ「鬼滅の刃」、台湾でも同様に大人気です。同アニメの映画「劇場版鬼滅の刃無限列車編」は、日本から2週間遅れの10月30日に公開されると、興行収入は上映10日目で台湾元2億7500万元(日本円およそ7億3570万円)を突破、これまで日本映画の興行成績トップだった2016年の「君の名は。」を越え、日本映画史上最大のヒット作に躍り出ました。その後も勢いは止まらず、興行収入は、アニメ映画史上最高記録、ハリウッド映画以外での史上最高記録など、次々に更新しています。
6位は、1月26日に飛行機事故で亡くなった北米プロバスケットボールリーグNBAのスーパースター、コービー・ブライアントさん関連のグッズです。バスケットボールが野球と共に2大人気スポーツの台湾において、ブライアントさんの死は多くの人々にショックを与えました。
5位は、yahoo台湾が、コロナ禍によるネットショッピングのビジネスチャンス拡大に乗じ、2月から行った郵送料無料キャンペーンでした。
4位は、火災報知器でした。これは4月、台北市内の大手カラオケチェーンで6人が亡くなる痛ましい火災が発生した事によるものです。この火災を受け、関心をもつ人が増え、検索数は15倍と急上昇しました。
続いてはトップ3です。3位は中部、彰化県の中華菓子、ベーカリーショップ「不二坊」の卵黄ケーキ「蛋黄酥」です。「不二坊」は、不思議のふ、漢数字の二、お坊さんの坊と書きます。月を愛でる中秋節、台湾では月餅などの中華菓子を食べますが、以前から同店の卵黄ケーキはその食感、味の良さで評判だった中、今年の中秋節のひと月前、店舗での販売を一時取りやめることを発表したことから、検索数は15倍になりました。ちなみに、10月1日から店舗での販売を再開しています。
そして2位と1位はいずれも新型コロナウイルス関連でした。2位は「非接触型体温計、体温計、アルコール」、そして1位は「マスク及びマスクカバー」でした。コロナ時代の生活に欠かせないものですよね。
「マスク」の検索数は昨年に比べなんと45倍、おでこに当てて体温を測定する「非接触型体温計」の検索数は昨年の35倍に跳ね上がりました。
私も、春先は、なかなか消毒用アルコールが購入できず、ネットオークションで購入したことを思い出します。
政府主導の先手の対応により、サージカルマスクの供給が安定するようになると、感染防止のみならず、ファッションの意味合いももつようになり、特殊なカラーリングや形状をしたサージカルマスクも話題を集めるようになりました。
ランキングを振り返りますと、コロナ禍における必需品、そしてそれに伴う、いわゆる「引きこもり経済」に関する商品の検索が急増したことが伺えますが、同時に、そうした日々の中においても、コービー・ブライアント氏の事故死、卵黄ケーキ「蛋黄酥」、そして、アニメ「鬼滅の刃」、と、様々な話題に対し人々が関心をもっていたことがわかります。
まだ新型コロナウイルスの先行きはみえませんが、来年は前向きな話題がランキングの上位を占めて欲しいと思います。
Rti 台湾国際放送
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