2020年もあと3日─。今年は新型コロナウイルスの世界的な広がりによって、全世界でこれまでの“普通”が大きく変わった一年でした。その一つが、自由に海外を行き来できなくなってしまったこと。台湾と日本は地理的距離も心の距離も近いことから、互いに毎年何度も訪れるという人も多くいます。それが当たり前にできていたので、きっと昨年帰るときには「また来年ね!」と言って帰った人も多いのではないでしょうか。
しかし、2020年はまさかの渡航ができなくなってしまったことから、台湾では「日本ロス」、日本では「台湾ロス」だという声をよく耳にします。
そんな台湾への思いがたくさん詰まった“ラブレター”が、今年の夏、日本から台湾へ届けられたのを覚えていますでしょうか。このコーナーでもご紹介しましたが、台湾の七夕、つまり旧暦の7月7日、七夕に合わせて、日本の福岡から届けられたショートムービー『福岡から台湾へのラブレター』─。
この“ラブレター”に“返信”しようと、台北市の旧市街、迪化街にある、日本人にも人気の観光スポット、台北霞海城隍廟が“アンサーレター”となるショートムービーを制作しようと発案。これに賛同した地元・大稻埕の創意街區發展協會や大溪日語導覧推動中心、亞洲城市交流中心、概念阿實業有限公司などの企業や民間団体などが参加して制作が実現、完成したショートムービー「お久しぶり、お元気ですか」が12月24日のクリスマスイブにインターネットで公開されました。
「日本の皆さん、元気ですか?」
そんなメッセージから始まる映像は、台湾の人気歌手・盧廣仲(クラウド・ルー)が日本語で歌う「いつも信じて」をBGMに、少年野球チームや、日本語を学ぶ高校生、大稻埕の商店の人々などが、口々に日本語や中国語で「日本頑張って」、「日本に行きたい」、「日本の皆さんが恋しい」とメッセージを寄せています。
台北霞海城隍廟といえば、これまでに幾度もの縁を取り持ってきた“国際的仲人”と言われる“縁結びの神様”、「月下老人」で有名です。この台北霞海城隍廟の「月下老人」にお参りをするために、多くの日本人が訪れます。そして、その「月下老人」は、これまで日本にもよく“出張”にも行っていて、沖縄や、静岡、福岡、東京、北海道、仙台…と、北から南まで様々な場所に出向き、日本の皆さんの良縁も願っています。
昨年、2019年には中華文化総会の招待を受け、東京・上野公園で行われた「Taiwan plus」というイベントにも参加し、台湾の文化の紹介や、皆さんの良縁を願いました。
そんな日本ともつながりの深い「月下老人」が祀られている台北霞海城隍廟がある大稻埕は、日本人に人気の観光スポットで、この新型コロナの影響で日本人の姿が見られなくなってしまったことに悲しんでいる、お茶屋さん、漢方屋さん、布屋さん、小物屋さんなどの人々が、日本人へ温かいメッセージを送ってくれています。
また、映像には、現代的なテクノ調の音楽で踊る、伝統と現代が融合した「電音三太子」の姿も登場しますが、「電音三太子」は、秋田のなまはげと共にお互いの文化交流をしたり、少年野球チームの子供たちも、沖縄で交流試合を行ったことがあるなど、それぞれに日本との交流があり、そして、今、この自由に行き来ができない状態に、日本を恋しく思っています。
夏の七夕に日本から寄せられた“ラブレター”に、クリスマスイブに台湾から“返事”が届く─。このメッセージのやり取りは、まさに台湾と日本の交流の深さの証ですね。この“アンサーレター”を見た台湾の人たちも「ほんとに日本が恋しい!」、「早くその日(自由に行き来ができる日が)来て欲しい」とコメントしています。
この台湾からの“アンサーレター”、「久違了,你們好嗎/お久しぶり、お元気ですか。」は、台北霞海城隍廟の公式フェイスブックで見ることができますよ。
台北霞海城隍廟の管理人である陳文文さんも、「近い将来、またお互いに絶対会える」とし、「私たちもずっとここで皆さんを待っています」と語っていました。
その日が、少しでも早く訪れて欲しいですね。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 