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ようこそT-roomへ - 2020-09-16_新学期開始を前に、大学生のアルバイト、学科の負担などに関するアンケート

  • 16 September, 2020

 4月入学、3月卒業の日本とは異なり、9月入学、6月卒業の台湾、多くの大学は、おととい14日の月曜日、新しい学年が始まりました。

 一般的に学科の負担が大きいといわれる台湾ですが、その台湾においても、勉強、サークル、恋愛、アルバイトが、大学生活における4つの「必修科目」と言われています。ただ、今年は新型コロナウイルス流行の影響によって、キャンパスライフを謳歌というよりも、生活の為にアルバイトに勤しむ、そんな「清貧」学生が増えそうなんです。

 新型コロナウイルスが世界中で流行する中、中華民国台湾は先手先手の対策により、国内における感染の拡大を食い止めています。結果、経済への影響も他国・地域に比べると小さくはなっています。しかし、コロナ禍による自粛、そしてほぼ「鎖国」の状態が続き、海外との往来が途絶えている中、観光産業や外食産業など、業界によってはリストラや無給休暇が実施されています。こうした状況は、各世帯の収入にも影響を与えており、大学生たちにも波及しています。

 大手人材派遣会社のyes123は、新学期開始を前に、大学生のアルバイト、学科の負担などに関するアンケートを行いました。この調査では、家庭教師と、アルバイトと分けて聞いています。

 この調査によりますと、今年の新学期、アルバイトをする予定だと答えた人は全体の46.9%、アルバイトに加え、家庭教師もすると答えた人は40.8%で、両方を合わせた割合は87.7%でした。この割合は昨年の87.1%をわずかに上回った上、直近7年で最高でした。

 このほか、家庭教師のみをするという人は10.6%でした。これにアルバイトに加え、家庭教師もすると答えた人、40.8%を加えると、家庭教師をすると答えた人は全体の51.4%となりました。この割合も昨年の50.6%を上回り、この3年で最高となりました。

 ちなみに、アルバイトも家庭教師もする予定はないという人は、全体のわずか1.7%でした。つまり台湾の大学生の98%以上は、大学に通いながら、何かしらの収入を得ようとしていることになります。

 では、アルバイトをしようと考えた理由はなんでしょう。「生活費を稼ぐ」という理由が55.1%で最も多く、「学費を貯める」が53%で2番目でした。続いて「家に借金があり、返済の手助けをする」も46.3%でした。一方、「単に貯金したい」という理由は37.4%、「実務経験を高めたい」は35.8%に留まりました。

 この結果をみますと、経済上の事情により、アルバイトをしている人が多いことが伺えます。

 アルバイト選びをする上で最も重視する点は何でしょうか、最も多かった答えは「賃金の高さ」で57.2%、「家や大学からの距離」が52.6%が続きました。このほか、「時間の長さ」、「出勤時間」、「労働環境の安全面」という理由もありました。

 生活の為にアルバイトをする人の割合が多数である中、短時間で高収入を得られるアルバイトに憧れる大学生は少なくありません。調査に答えた大学生からはこうしたアルバイトとして、「インターネットライブの中継主」、「モデル」、「翻訳、デザインの受注」、「ショーガール」、「治験、新薬モニター」などの仕事が挙がりました。しかし、実際に自身の能力、安定性、授業との時間的な兼ね合いなどを考慮した上で、現実的に自分が従事する仕事として人気だったのは、コンビニエンスストアやファーストフード、ドリンクスタンド、レストラン、さらにはショッピングモールの店員といった各種のサービス業でした。

 続いては、家庭教師です。家庭教師をしようと考えている人は、アルバイトと掛け持ちをしようとしている人も合わせ、全体の51.4%でした。このうち、教えるのは一人のみ、と答えた人は52.6%で、残りの47.4%は2人以上と答え、その平均値は1.6でした。 

 家庭教師をやる主な理由については、「アルバイトよりも、時間あたりの稼ぎがいい」が74%、「予定が柔軟に組める」が58.1%で目立ちました。人気の学科は「国語、標準中国語」が34.1%でトップだったほか、「読み聞かせ」が31%、「英語」が29.1%、「数学」が26.4%で続きました。毎月の目標収入の平均値は台湾元15453元(日本円にしておよそ5万6000円)でした。

 冒頭でもご紹介しましたが、台湾の大学生は一般的に、学科、課題などの負担が大きいと言われます。こうした中、アルバイトや家庭教師と、学科の両立は容易ではないんです。

 調査によりますと、全体の47.3%が「経済上のプレッシャーが大きいがなんとか耐えられる」、28.1%の人に至っては「経済上のプレッシャーが大きく、耐えられない」と答えています。また、学科の負担については、全体の39.2%が「プレッシャーは大きいがなんとか耐えられる」、20.1%に至っては「プレッシャーの大きさに耐えられない」と答えました。

 経済的な負担も、学科の負担も、いずれも耐えられない、という状態の学生さんは苦しいですよね。特に自身の生活費や学費の為ではなく、家族の借金が理由で働かなければならない学生さんには、同情してしまいます。

 さて、勉強、サークル、恋愛、アルバイトが、大学生活における4つの「必修科目」と言われる中、実際に学業とアルバイトを両立させ、さらに恋愛やサークル活動も楽しんでいる人はどれくらいいるのでしょうか。

 全体の32.4%は、恋愛やサークル活動にさく時間はないと答えた一方、22.6%の人は、恋愛とサークル活動のいずれにも時間をさく、と答えました。いわゆる、台湾版の「リア充」の人たちですかね。

 全体の48.4%が恋愛に、全体の41.8%がサークル活動に時間をさくと答えました。学科とアルバイトで忙しい中においても、なんとかキャンパスライフを充実させようとしている人たちは少なくないんですね。

 また、全体の92.3%の人たちは、アルバイトや家庭教師の経験は、将来、社会に出た時にプラスになる、と前向きに捉えています。その内訳は、「人との関わりの面」が最も多く78.8%、「仕事の効率」が66.6%で続き、「就職前にその業界、あるいは職場の生態について理解できる」という見方も5割を越えました。

 日本でもそうだと思いますが、台湾においても、最近の学生は昔に比べて云々、というような事を言われがちです。しかし、調査結果からは、大学の勉強とアルバイトをなんとか両立させながら、その苦労も前向きに捉え、プライベートもできるだけ楽しもうとしている姿が見えてきます。私自身、街でみかける大学生達に対する見方が少し変わりそうです。

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