リスナーの皆様は、日常的に運動をする習慣をお持ちですか。日本では健康ブームが定着、ジョギングや、スポーツジムに通っている方も多いということですが、新型コロナウイルスは、こうした運動の習慣にも影響を及ぼしているのではないでしょうか。
台湾で15年ほど暮らしている私、数年前、体調不良で診察を受けたところ、血がドロドロだと指摘され、2年前からスポーツジムに通っていました。しかし、今年に入り、新型コロナウイルスの流行による自粛生活をきっかけに足が遠のいてしまいました。コロナ太りは避けようと、なんとか体重維持しているものの、筋肉量は落ちており、明らかになまっている感じがします。
私は万歩計機能がついた腕に巻くウェアラブル端末をつかっていますが、自宅に引きこもり、仕事をして、自炊して寝ようとすると、一日数百歩しか歩いておらず、ぎょっとすることがあります。コロナも怖いですが、運動不足も明らかに健康に悪いですよね。台湾では連日、最高気温が30度半ばを越える高温の日が続いていますが、ウォーキングでもいいので、熱中症に気をつけながら、体を動かさなければ、と感じています。
本日の「ようこそT-ROOMへ」では、台湾の人々の運動習慣に関するデータ、現状などをご紹介したいと思います。
世界保健機関(WHO)がアドバイスしている、一週間における合計運動時間は600分、合計10時間となっています。10時間というと、一日平均で1時間半なんですね。
なお、台湾において、スポーツ行政を管轄する教育部体育署は、理想的な運動量の目安について、「7333」というキーワードを使って、より具体的にアドバイスしています。
この「7333」というのは、一週間7日間のうち、少なくとも3回、毎回30分以上、脈拍が130に達する運動、あるいは汗をかくレベルの運動量を指します。これが体育署の定める理想的な運動量です。つまり、健康を維持するための運動習慣といえるわけです。
しかし、体育署の最新の調査によりますと、2019年、この「7333」を実践している人は台湾の13歳以上の人の、およそ3分の1、33.6%に留まっていることがわかりました。性別では男性が36.5%、女性は30.7%と、男性が女性をわずかに上回りました。
ちなみに脈拍数を問わず、運動の回数のみに条件を緩めますと、一週間に3回、30分以上の運動をする人は全体の48.1%、一週間に2回、30分以上の運動をする人は61.7%という結果となりました。また、運動の回数も問わず、とにかく一週間に最低一回運動をする、という人は78.9%という結果となりました。
調査によりますと、運動をしたいと考えている人は、全体の83.6%と非常に高いものの、「7333」のように、定期的にバランスよく、適度な運動をしている人は多いとはいえません。その多くが仕事が休みの休日に運動する人、もしくは、まさに私のケースですが、思い立ったときに運動をする、という人のようです。
では、台湾で、運動の習慣のある人はどのような運動をしているのでしょうか、最も多かったのは「散歩、ウォーキング」で55.2%に達しました。2位は「ジョギング」で21.6%、3位は「トレッキング」で13.2%、4位は「バスケットボール」で9.8%、5位は「ヨガ、ピラティス」で9.6%、6位は「自転車」で9.1%でした。
富士山より高い玉山がある台湾、山がちで、平野が限られているということもあり、実はトレッキング、登山愛好者も結構いるんです。台北市東部、台北市のランドマークといえる超高層ビル、台北101のすぐ近くにも、象山、動物の象に山と書く、183メートルの山もあり、景色もいいことから、朝や夜、人々が軽い運動をかねて登っています。
また、球技ではバスケットボールが入りました。バスケットボールは、台湾で野球と共に人気を二分する観戦スポーツですが、自分でやる場合は、野球よりもずっと身近なんですね。球技、ラケットスポーツでは、バドミントンが5.2%で10位、バレーボールが1.5%で13位、卓球が1.4%で14位、野球とテニスは共に0.7%で、18位と19位、ゴルフも0.6%で20位でした。
(ジングル)
一方、台湾で、運動をしていない人たちは、どういう理由で運動していないのでしょうか。最も多かった答えは「時間がない」で41.6%、「仕事で疲れている」が21.2%で続きました。「面倒くさい」は19.5%、「健康上の理由で運動できない」は10.7%であり、6割を越える、およそ3分の2の人たちは、忙しさや疲れで、運動する余裕がないわけですね。
ただ、「7333」は無理でも、ウォーキングくらいはしたいものですよね。アメリカ、アップル社のスマートフォン、iphone内蔵のアプリのデータを元にした、世界の主要国・地域の成人の一日平均歩行数に関する統計で、中華民国台湾はおよそ5000歩で、111カ国・地域の中で26位となりました。順位は一見良さそうにみえますが、同じ東アジアの香港、中国大陸、日本、韓国などのほか、シンガポールもすべて台湾を上回っています。トップの香港は一日平均で7000歩に迫っています。
ちなみに、一日平均5000歩というのは、歩行距離にすると約4キロに相当し、運動の範疇ではなく、静かに暮らしている扱いだということです。内勤の人や、家にこもっているお年寄りなどは、1日3000歩以下になってしまっている、といいます。
ちなみに、75歳以上の高齢者を対象にした調査によりますと、毎日3500歩から7000歩歩いている人は、2年後、認知能力が衰えた人の割合が43%少なく、毎日7000歩以上歩いている人は、57%少なかったそうです。また、認知能力のほか、メンタルの健康についても、日常的に歩いている人の方が良好であることがわかりました。
専門家は、一日少なくとも4000歩から5000歩歩き、可能であれば7000歩以上歩いてほしいとしています。これはお年寄りに限ったことではなく、成人全般に効果があるということです。
統計によりますと、台湾の人が一日に椅子に座っている時間の平均は5.9時間だそうです。椅子に座り続けた状態は健康に悪いということで、ある外国の調査によりますと、一時間座り続けると22分寿命が縮むそうです。恐ろしいですね。
体育署の進める「7333」の実践は無理でも、せめて、まめに立ち上がり、できるだけ歩いて、血の巡りをよくし、脳も活性化させる。新型コロナウイルスの影響で、運動がしにくい状況ですが、ソーシャルディスタンスを気をつけながら、これは意識づけていきたいですね。
Rti 台湾国際放送
Rti 台湾国際放送 