今、台中で行われている国際的な花の博覧会「台中フローラ世界博覧会」が間もなく幕を下ろそうとしていますが、台湾はまだまだこれからが花盛りです!台湾の第二のエスニックグループ、客家を象徴する花、油桐花(アブラギリの花)がこれから台湾の各地で見ごろを迎えますよ。このアブラギリの花は、毎年初夏に咲く花で、この時期は山間部の山々がアブラギリの花で真っ白に彩られます。
台湾ではかつてその種子から油を取るためにこのアブラギリの木の植樹が進められ、それを主に「客家(はっか)」と呼ばれる台湾のエスニックグループが栽培していました。そのため、主に客家人が多く住むエリアの、台湾北部の桃園(とうえん)、新竹(しんちく)、台湾北西部の苗栗(びょうりつ)、また、台湾中部の山間部で広く植えられています。このアブラギリからとれる油はペンキの重要な原料となっていて、高雄市美濃(みのう)の特産品である紙傘(かみかさ)にも使われている他、木材は家具や下駄、爪楊枝、マッチ棒などの製作に使われていて、かつては客家人にとって家計を助ける重要な財源となっていました。
現在はこういった工業の部分での活用は非常に少なくなったものの、今度はこの美しい花、「油桐花(アブラギリの花)」が観光客を呼び、経済効果をもたらしています。
アブラギリの花は、4月から5月にかけて木にたくさんの白い小さい花が咲きます。一つ一つの花は小さいんですが、一つの枝からたくさんの花が傘状に集まって咲き、その束がいっぱいあるので、遠くからでもすぐにわかるくらいに山の緑を白く美しく染めています。しかもこの「アブラギリの花」、まだ花が白く瑞々しい時にひらひらと舞い降ります。その様子は、日本の桜吹雪のようにまるで雪のよう。そこから「アブラギリの花」は「“四月”の“雪”」もしくは「“五月”の“雪”」と書いて「四月雪(si4yu4xue3)」、「五月雪(wu3yu4xue3)」と呼ばれています。この呼ばれ方も素敵ですよね。しかも、桜は花びらがひとひらひとひら散りますが、この「アブラギリの花」は、花びらではなく、小さな花が花ごと降ってきます。5枚の花弁がちょうど羽のようになって、くるくる舞いながら降って来るので、まるで天使が舞い降りてきているようだとも言われます。そして、花の形のまま地面に舞い降りるので、山の草の上に降り注げばそこはそこが一面花畑のようになり、道路に降り注げばまるで雪が積もっているかのような美しい風景を生み出します。その散った花を使って道端にハートのアートや、花文字を作って写真を撮る人の姿もよく見かけますよ。
また、その美しい姿は台湾のドラマでも度々ロケ地として使われ、まさにこのアブラギリの花をキーワードにしたドラマなどもあります。台湾の人気アイドルF4の朱孝天(ケン・チュウ)と、台湾の国民的女神と呼ばれる美人女優、ミシェル・チェン主演のドラマ「記得我們有約(Remember About Us、邦題:五月に降る雪)」なんかは、台湾ドラマ好きの日本人にも有名です。そのドラマを見てアブラギリの花を観たい!ロケ地巡りをしたい!と思った人も、日本人、台湾人共に多いようです。


Rti 台湾国際放送
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