先日、台北市政府の市長室に、新しい女性職員が加わる、という報道がありました。とくに大きなニュースではないように思えるのですが、この人事に、マスコミが大きく注目し、報道しています。どうしてでしょうか。彼女の名前は、王寶萱(おうほうけん)さん。お父さんは王正新さんという方で、つい先月まで、台湾の大手金融グループ、元大フィナンシャル・ホールディングス傘下の保険会社で、会長職についていた、金融業界の有名人です。つまり、王寶萱さんは、人がうらやむような恵まれた家庭で育ってきた、いわゆる「ご令嬢」。それなのに、健全な民主体制は、たとえ国家に必要があって、国民から土地を収用する場合でも、人権を保障することが第一、という理想を抱き、その理想に反するケースがあったとき、率先して、政府を相手取った抗議活動に身を投じてきた、「庶民の味方」なのです。
Rti 台湾国際放送 
